羽生善治三冠「この映画で、また村山君と会えて嬉しかった」
1回目の舞台挨拶終わりました!#聖の青春 #KADOKAWA #羽生善治 pic.twitter.com/KQpN9hQ79D
— うさぎ🐰あひる🐣 (@mau28310351) 2016年11月19日
こういうお仕事は、余り無いので本人は
気恥ずかしかったらしい💦💦#聖の青春 #KADOKAWA #羽生善治 pic.twitter.com/8of47l0Kdt— うさぎ🐰あひる🐣 (@mau28310351) 2016年11月19日
映画「聖の青春」がついに公開され、羽生善治三冠も舞台挨拶に駆けつけました。
ただでさえ過密気味の対局の合間を縫って、こういう仕事まで舞い込んでくるとは、さすが将棋界の第一人者は違いますね。
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また村山君と会えて嬉しかった
奥様・羽生理恵さんによってTwitterで明かされた、舞台挨拶に出発する前の羽生三冠の一幕。
なんだかほっこりするような、なんだか泣けてくるような。
キャストさんの気迫、胸に迫りますよね!舞台挨拶出発前、善治先生は
『この映画で、また村山君と会えて
嬉しかった』と、ボソボソ話して出掛けましたよ😊 https://t.co/PLO3osCtuX— うさぎ🐰あひる🐣 (@mau28310351) 2016年11月19日
もちろん、映画に出てくる村山聖は、松山ケンイチ氏が演じる村山聖です。
それでも羽生善治三冠が「また村山君と会えて嬉しかった」と言ったということは、それだけ松山氏の演技が本人を彷彿とさせるほどに見事だった、という証左でしょう。
もう二度と会えないはずのライバルに、また会えてよかったですね。羽生先生。
何度書いてもいい話
村山聖八段(死後、九段追贈)が亡くなったと将棋連盟に伝えられた日、羽生善治四冠(当時)は対局中でした。
自分が天才と認めた棋士の訃報を聞いたとき、さすがにショックが大きかったらしく、それは指し手にも影響するほどでした。
羽生に村山将棋について聞いた。
「攻めが鋭くて、勝負カンが冴えている将棋。もし健康ならタイトルをいくつか取ったでしょう」と答えてくれた。「もし村山さんが健康でも、羽生さんは七冠を取れましたか」とちょっと意地悪な質問をすると、少し考えて「もし健康ならと同情されること自体彼は嫌だったでしょうね」とだけ言った。多くを語りたくないという様子だった。
この日の将棋は両者とも冴えが見られなかった。羽生優勢の終盤だったが、両者ともに不可解な手を指し最後は羽生が勝った。よほどショックが大きかったのだろう。
(引用:村山聖八段(当時)の急逝が将棋連盟に伝えられた日より)
深夜にこの将棋を終えた後、羽生四冠は息つく暇もなく村山家の実家がある広島へ、弔問へと訪れます。
これはきっと、当時からお互いにその才能を認め合っていたからこそで、「多くを語りたくないという様子」なのがリアル。
この話はホント、何度書いてもいい話です。