ネット中継将棋観戦記

里見香奈倉敷藤花が防衛! 女流五冠復帰まであと1勝!

2016/11/21

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(画像:倉敷藤花戦中継ブログより)

里見香奈倉敷藤花が挑戦者・室谷由紀女流二段を下し、第24期倉敷藤花に就きました。

第1局に負け、今季初黒星&カド番に追い込まれていましたが、終わってみればいつもの結果に収束しました。

里見香奈倉敷藤花の防衛の軌跡

タイトル挑戦2度目の室谷由紀女流二段にとって、里見香奈倉敷藤花との番勝負はもちろん初めて。

両者のそれまでの対戦成績は里見さんから見て3戦全勝。

最近力をつけてきた室谷さんでも、さすがに里見さんには及ばないだろうと見ていた方が多かったと思いますが・・・。

第1局(11月8日)

里見さんの居飛車に対し、室谷さんはいったん中飛車に振り、相手が持久戦にしたのを見て四間飛車に振り直し、先手の仕掛けに乗って捌きを見せます。

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中盤の折衝でペースを握ったのは室谷さん。

遊びそうだった金まで捌いて、里見さんの終盤の粘りを寄せ付けずに勝ち切ります。

今期、これまで無敗だった里見さんに初黒星がつき、悲願の初タイトル獲得まであと1勝と迫ります。

第2局(11月19日)

まさかの挑戦者完勝でカド番に追い込まれた里見さん。

負けられない第2局は、先手室谷さんの▲5七銀型四間飛車に、里見さんは意表をついて居飛車穴熊に潜ります。

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室谷さんは急戦で来られると思っていたらしく、第1局で見せた序・中盤の冴えが鈍っていました。

角を捌いたはいいものの、6筋に成るようではソッポ。

返しの△4六角が厳しく、飛車を取られても香車を取られても痛い、という踏んだり蹴ったり。

里見さんの上手い攻めで堅陣のはずの先手玉が意外に粘れず、室谷さんもせっかく桂馬を跳ねておきながら端に手もつける暇がありませんでした。

第1局のお返しとばかりに里見さんの完勝でタイに持ち込み、決着は第3局に持ち越しとなりました。

第3局(11月20日)

第3局はシリーズ初の相振り飛車。

しかしまたしても室谷さんの方に序盤の冴えが見られず、作戦負けに陥ってしまいます。

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先手は銀冠に組み上げて一方的に端を攻めているのに対し、後手は2筋(銀冠の弱点)を攻める体勢すら整っていません。

後手の飛車・角の位置も悪く、序中盤は里見さんが圧巻の指し回しで優位を拡げて行きました。

しかし、悪くなっても簡単には崩れないのが最近の室谷さんの好調の要因で、入玉に希望を託して勝負をあきらめません。

しぶとい粘りに手を焼いた里見さんは、一度寄せの決め手を逃して混戦模様になるも、室谷さんは時間切迫に泣きました。

最後に立っていたのはやはり里見香奈倉敷藤花で、最後はボロボロと後手の駒が取られていって勝負アリ。

女流五冠復帰まであと一歩

里見さんにとっては連続2期、通算7期目の倉敷藤花獲得で、女流タイトルは合計24期。

今年度に入って、女流王位・女流王将に続くタイトル防衛成功。

それにより、奪取まであと1勝に迫っている女流王座も含めて、3年半ぶりの女流五冠復帰まであと一歩に迫りました。

その女流王座戦第3局は11月25日に行われるので、早ければあと5日でそれは実現します。

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