ネット中継将棋観戦記

本日は竜王戦第4局 これまでの第1~3局を振り返ってみる

2017/02/10

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(画像:竜王戦中継ブログより)

本日、10月21・22日にかけて第29期竜王戦第4局が行われます。

これまでのスコアは渡辺明竜王から見て1勝2敗(○●●)で、本局を落とすと防衛がかなり苦しくなります。

渡辺竜王がタイに持ち込むか、丸山九段が奪取に王手をかけるかの天王山が行われる前に、すでに決着した第1~3局を振り返っておきましょう。

第1局(10月15・16日)

開幕直前に挑戦者が三浦弘行九段から丸山忠久九段に変更され、しかも三浦九段が対局中にスマホで不正にソフトを使用していた疑惑から出場停止処分に科される、という前代未聞のスキャンダルとともに始まった第29期竜王戦。

あれからもう1ヶ月以上経過しましたが、お互いに食い違う主張が平行線を辿り、いまだ解決はしていません。

肝心の対局ですが、先手番を握った丸山九段の十八番・角換わりになったのですが、その戦型がまた波紋を呼びます。

29-2

お互い攻めも守りも中途半端なまま、単騎の桂跳ねで開戦!

実はこの将棋、10月3日に行われたA級順位戦▲三浦 - △渡辺戦の進行ほぼそのまま。

しかも丸山九段の攻めが早々に切れ、終局が15時前になるという、盤外の波乱がそのまま反映されたような一局でした。

第2局(10月27・28日)

第1局とは手番を変えて、先手の渡辺竜王が今度は丸山九段の一手損角換わりを受けて立ちます。

この将棋では、渡辺竜王が穴熊に潜り、駒損の攻めで一方的に攻めかかるという、お得意のパターンでペースを握りにいきます。

しかし丸山九段は穴熊の暴力に怯まず、駒得した分の駒を惜しみなく投資して頑強に抵抗し、次第に竜王の攻めを切れ模様に追い込みます。

最後は玉の広さを存分に利用して丸山九段の一手勝ち。

第3局(11月7・8日)

渡辺竜王が角換わりを受けて立つと思いきや、受けて立たなかったので駆け引きの末に渡辺竜王が四間飛車穴熊に組むという意表の戦型になりました。

0-3-ryu-2

丸山九段も居飛車穴熊に組み、渡辺竜王は「ひたすら千日手を狙う」作戦で打開を迫ります。

「どちらかが一方的に攻める」展開だった1・2局とは裏腹に、打開が難しい局面が延々と続きましたが、なんと先に動いたのは渡辺竜王の方。

しかし、四枚穴熊に組んでいた先手の方に分があり、後手が終盤猛追するも届かず。

第4局は21日(月)9:00から

というわけで、第3局を終えた時点で、丸山九段が2勝1敗とリードしています。

ここで渡辺竜王が負けて1勝3敗になれば、はっきり防衛が苦しくなります。

今と同じ立場で行われた2011年・2012年の竜王戦では、渡辺竜王が一度もリードを許すことなく、いずれも4勝1敗で防衛に成功しています。

あれから4年経った本シリーズ、渡辺竜王の方が苦しくなるとは予想外でした。

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