佐々木勇気 千田翔太

千田翔太五段 VS 佐々木勇気五段 22歳の新鋭が渡辺明棋王に挑む!

2017/06/23

(画像:新人王戦中継ブログより)

いよいよ大詰めを迎えた第42期棋王戦本戦。

敗者組から佐々木勇気五段が佐藤天彦名人を下して挑戦者決定「二番」勝負に勝ち上がりました。

佐々木勇気五段は今期の棋王戦で、1回戦で羽生善治三冠を破り、佐藤天彦名人に2回勝ってここまで昇り詰めました。

その勢いのまま、すでに挑戦者決定戦に勝ち進んでいる千田翔太五段と、渡辺明棋王への挑戦権をかけて戦います。

千田翔太五段も佐々木勇気五段も、1994年生まれの22歳の新鋭棋士。

今年の棋聖戦で挑戦者になった永瀬拓矢六段(1992年生まれ)よりも若い挑戦者が、年を明けて渡辺明棋王に挑戦します。

10歳年下の棋士が渡辺明棋王に挑む今年度の棋王戦

(画像:竜王戦中継ブログより)

渡辺明棋王は現在、棋王位を4連覇しており、史上2人目の永世棋王獲得がかかっています。

永世棋王は5連覇でのみその称号を得られるので、この機会を逃すと次いつ訪れるか分かったものではありません。

その大きな名誉がかかった勝負に、どちらが勝ち上がるにしても22歳の新鋭が渡辺棋王に挑戦することになります。

渡辺竜王は32歳なので、年齢差は10歳。

数年前までは羽生世代打倒の旗手だった渡辺棋王が、いつの間にか追われる側の世代になりつつあるのです。

これまでに渡辺竜王が番勝負で相まみえた年下の棋士は、糸谷哲郎竜王(当時)と佐藤天彦八段(当時)はいずれも1988年生まれで4歳差。

彼らよりもガクッと年齢差の大きい年下の棋士を相手に渡辺竜王がどのように戦い、どういう将棋になるのかとても楽しみです。

これまでの2人の直接対決

2013年 10月26日 佐々木勇気 千田翔太 第3期青流戦 本戦 決勝 第1局
2013年 10月27日 佐々木勇気 千田翔太 第3期青流戦 本戦 決勝 第2局
2013年 10月27日 佐々木勇気 千田翔太 第3期青流戦 本戦 決勝 第3局
2014年 2月12日 佐々木勇気 千田翔太 第72期順位戦 C級2組 9回戦
2014年 10月31日 佐々木勇気 千田翔太 第23期銀河戦 Fブロック 4回戦
2016年 10月30日 佐々木勇気 千田翔太 第2期叡王戦 本戦 2回戦
2016年 11月30日 佐々木勇気 千田翔太 第42期棋王戦 決勝

佐々木勇気五段と千田翔太五段の対戦成績は佐々木五段から見て4勝3敗ですが、今年度になってからは千田五段の2戦2勝で、いずれもそこそこ大きな舞台で勝っています。

(画像:加古川青流戦中継ブログより)

これまでに両者が戦ったもっとも大きな舞台は、第3期加古川青流戦三番勝負。

その当時は両者ともに19歳の四段で、大熱戦の末に佐々木四段が2勝1敗で千田四段を下しました。

その決着がついた第3局の自戦記を佐々木四段が将棋世界2014年1月号に寄稿しており、その中の一部を引用します。

優勝と書かれた賞状と名前が刻まれた優勝カップを手にし、実感が湧いてきた。

過去の青流戦で優勝した船江恒平五段、永瀬拓矢六段からバトンを受け継いだ。

2人とも、その後も活躍している。

私も結果を残せるよう、走り続けていきたい。

変則的な棋王戦挑戦者決定戦

棋王戦の挑戦者決定トーナメントはシステムが独特で、ベスト4以上に勝ち上がると2敗失格システムが採用されています。

簡潔に言うと、本来一発勝負のはずのトーナメントでも、ベスト4まで勝ち上がった棋士に限り、「泣きの一回」があるのです。

今期の挑戦者決定戦は、勝者組から勝ち上がった千田五段は、2戦のうち1勝でもすれば挑戦者になれます。

かたや敗者組から勝ち上がった佐々木五段は2連勝しなければ挑戦者になれません。

-佐々木勇気, 千田翔太