加藤一二三

打ちつけた駒が真っ二つ? ひふみん伝説の真相

2016/12/11

少年ジャンプで連載されていた「ものの歩」の第2巻に、上記のシーンがあります。

いつものように信歩(主人公)が将棋を指そうと飛車を盤に打ちつけたら、なんと駒が真っ二つに割れてしまったのです。

このシーンを見て、真っ先に頭に浮かんだのは、そう、あの御方。

皆さんご存知、ひふみんこと加藤一二三九段。

数ある伝説の中に、聞き覚えのあるエピソードがありましたよね。

こんなこと、本当に起こるのか?

しかし、解せないことがひとつあります。

ぼくはこれまで15年近く将棋を指してきて、自分が持っている駒を始め、将棋教室や将棋大会などで数々の駒を使ってきました。

しかし、駒が真っ二つに割れたところなど一度も見たことがありません。

割れたどころか、一部が欠けた駒も見た覚えがありません。

ものの歩はマンガだから別に構わないとしても、ひふみん伝説は疑わしい。

尾鰭の付いた話が一人歩きしているだけではないのか?

そう思って、将棋世界Special.vol4「加藤一二三」で調べてみました。

ひふみんクイズ

このムックの中に、ひふみん○×クイズなる企画があります。

これは読んで字の如く、巷に流布するひふみん伝説が真実なのかどうか、本人が○×で答えるという企画。

その出題のQ2とQ3に、おあつらえむきの問題がありました。

Q2
元気いっぱいの加藤九段は、駒音も棋界随一。
ピシッ、ビシッ、バシッッ、と今日も対局室に高らかに駒音を響かせます。
そこで問題。対局中、ひふみんが打ちつけた駒が真っ二つに割れた。
この噂は○か×か。

Q3
駒を割るくらい軽い軽い。
それどころかとても分厚い将棋盤まで割れた。
この噂は○か×か。

それに対するひふみんご本人の回答がこちら。

両方まとめて答えてくれています。

案の定・・・

対局中に盤が割れたことはあります。
ただ、別に私が割ったんではないんですよ。
盤が勝手に割れただけです。
(略)
聞くところによると、盤の乾燥が不十分だと割れてしまうケースがあるそうです。
ええ。私が打ちつけたせいで割れたのではないですが、割れたのは確かなので、Q3は一応○にしておきましょうか。
なお、駒を割ったことはありませんのでQ2は×です。

やっぱり、尾鰭のついた話が一人歩きしているだけでした。

そうですよね。

一度でも将棋の盤・駒を持った方は分かることなのですが、両方とも人の力で壊れるようなものではないんですよね。

だって、盤も駒も、木の塊ですから。

ただ、ひふみんがやったと言われると、妙に納得してしまう雰囲気があるのは確か。

-加藤一二三