ネット中継将棋観戦記

佐藤天彦名人、第2期叡王に輝く

(画像:叡王戦中継ブログより)

第2期叡王戦第2局は佐藤天彦名人が千田翔太五段を下し、2連勝で第2期叡王に輝きました。

棋王戦では敗者復活戦で佐々木勇気五段に敗れ、2つ目のタイトル獲得の機会を逸した天彦名人でしたが、存在感を示しました。

叡王戦で優勝したことにより、天彦名人は来年、最強ソフトPonanzaとの二番勝負に挑みます。

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圧巻の名人

矢倉模様から始まり、組み上がる前に天彦名人が中央から仕掛けて戦いが始まります。

千田五段も負けじと8筋から反発し、攻勢を握ります。

54手目△5四桂と打った局面は、千田五段の方が有利に見えます。

角を逃げれば△6七飛成があり、そもそも角の逃げ場も難しい。

しかし、ここからの天彦名人の指し回しが見事でした。

見切りの▲5七角(63手目)

54手目△5四桂以下の指し手

▲5六銀△6六飛▲同歩△3九角▲6八飛△6六角成▲同飛△同桂▲5七角

後手の攻めをかなり呼び込んで危ないように見えますが、63手目▲5七角が見切りの一手。

一目危ないように見えても、後手の攻めはすでに切れ筋に陥っているのです。

後手の持ち駒に飛車・銀・歩があり、桂馬まで攻めの拠点として機能している。

これだけ攻めのお膳立てが整っていても、それでも後手の攻めは切れているのです。

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ことごとく角が利いている

63手目▲5七角以下の指し手

△5八歩▲4九金△2九飛▲8一飛△5一銀▲3九桂△2八飛成▲6六角△5九歩成▲同金△5七銀▲7七角△3九竜▲4四桂

△5八歩~△2九飛と、いかにも急所を突かれたような攻めを食らっても、角の利きと金の防御力でブロックして寄せ付けない。

そしてこの角の利きが強力で、ことごとく後手の攻めをピッタリ受けています。

63手目▲5七角が見え、打ちづらいようでも意を消して打った天彦名人の見切りが見事でした。

第2期電王戦は「現役名人 VS Ponanza」

これで来年春に行われる第2期電王戦二番勝負の組み合わせは佐藤天彦名人 vs Ponanzaに決まりました。

現役名人と最強ソフトの対決という、これ以上ない注目の組み合わせとなりました。

ただひとつ気になる問題は、日程のこと。

昨年の第1期電王戦(山崎隆之叡王 vs Ponanza)は、第1局が4月、第2局が5月に行われました。

その時期は、天彦名人がまさに名人戦を戦っている真っ最中。

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