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天才にファッションを教えた棋士たち 島朗九段と中川大輔八段

若き日の羽生世代3人(羽生・森内・佐藤)が腕を磨いた「島研」の兄貴分・島朗九段は、若い頃からファッションリーダーとしても有名な棋士です。

独自のこだわりがあり、米長邦雄永世棋聖と戦った第1期竜王戦では、通例の和服ではなくスーツを着て対局に臨みました。

若き日の羽生世代と島朗九段

そして、ファッションについての見識を活かし、若い頃の羽生世代の3人に、将棋界の外の人と会うにふさわしい洋服を買いに行ったことがあります。

佐藤 遊びというか洋服屋さんに連れていっていただいたこともありました。

島 洋服が僕の一番の趣味だったころで。

佐藤 一人10万円ずつ持ってきてと言われて買いに行ったことがありましたね(笑)

(引用:「島研」のファッションより)

正確に言えば、羽生世代3人のお母様に電話で用意してもらったそうです。

「将棋世界 2012年11月号」に掲載された企画「島研、一夜限りの復活」にて、詳しい経緯が紹介されています。

②大人の流儀や身だしなみを、普段から指南していた島さんが、洋服を一緒に買いにいくために、それぞれのお母様に電話で準備してもらった金額は?

羽生『10万円』
森内『10万円』
佐藤『15万円』

島 「正解は確か10万円です。10代にしては高いんですけど、普通の10代とは背景が違うんですね3人は。将棋界をいずれ背負って立つわけですから、将棋界の代表として外の方と会うわけです。将棋連盟の中は関係ないですけど、外の方と会う時に、いろんな意味できちんとしてほしいという思いがありました。帝王学と言うんですかね。将棋は教えてもらっていましたから。それぐらいは教えなくては、という自負がありました。(以下略)」

まだ高校生だった3人にスーツを選ぶだけの見識はなかったでしょうから、さぞかし助かったことでしょう。

羽生さんは46歳になった今でも、スーツを選ぶのは苦手のようです。→羽生善治三冠の短気な一面

渡辺明竜王と中川大輔八段

天才棋士のエピソードを調べていると、この話のように「あの人とあの人がほぼ同じことをしていた」ということがよくあります。

例えば、谷川浩司九段と羽生善治三冠が幼稚園時代、図工の時間にほぼ同じ行動をとっていたように。

実は、この話とだいたい同じ話が「将棋の渡辺くん第1巻」にもあります。

渡辺明竜王が20歳のとき、中川大輔現八段にスーツのコーディネート一式を見繕ってもらったお話です。

たぶん渡辺明のファッションに見かねたのだと思います。→服に全く関心がない渡辺明竜王

このときは奥様も一緒に、ドキドキしながら買いに行った様子がマンガの中で描写されています。

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