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鮮烈なデビューから7年 新手メーカー・菅井竜也七段

(画像:新人王戦中継サイトより)

順位戦で毎年好成績を収め、棋戦優勝2度の実績を誇る菅井竜也七段。

菅井七段はプロデビュー1年目、17歳のときに出場した大和証券杯ネット将棋・最強戦(2012年で終了)でいきなり優勝し、一躍脚光を浴びました。

しかもその1回戦では羽生善治名人(当時)をも破ったとあって、「類稀なる成績」による五段昇段までが認められました。

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若手のホープ

鮮烈なデビューから7年が経ち、現在24歳になった菅井七段。

デビュー以来毎年のように好成績をおさめ、通算勝率が7割を超える数少ない棋士の一人です。

  • 2010年度:42戦32勝10敗(勝率:0.762)
  • 2011年度:49戦36勝13敗(勝率:0.735)
  • 2012年度:41戦28勝13敗(勝率:0.683)
  • 2013年度:39戦29勝10敗(勝率:0.744)
  • 2014年度:54戦43勝11敗(勝率:0.796)
  • 2015年度:50戦34勝16敗(勝率:0.680)
  • 2016年度:29戦19勝10敗(勝率:0.655)*2016年12月15日現在

これだけ勝っていればタイトル戦に登場していてもおかしくはありませんが、残念ながらそれは未だなし。

また、順位戦でも運に恵まれないことが多く、現在はB級2組に甘んじています。

勝ちっぷりと実績が今一つ噛み合ってない印象の棋士、ともいえます。

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新手メーカー

菅井七段は若手のホープであるとともに、「新手メーカー」としての顔も持っています。

ゴキゲン中飛車・石田流・相振り飛車など、数々の戦法・戦型で新手を生み出している現代将棋の開拓者。

「菅井ノート」は、振り飛車党のアマ有段者なら「ちょっと高いな・・・」と思いつつも買ったはずです。

それらの功績が評価され、菅井七段は2015年の将棋大賞で「中飛車左穴熊やゴキゲン中飛車、早石田など数々の戦法における新工夫に対して」升田幸三賞を受賞しました。

将棋世界2015年7月号にて、「升田幸三賞受賞者による特別座談会」という企画が掲載されました。

ともに対談した佐藤康光九段・藤井猛九段は、菅井七段を以下のように評しています。

佐藤 菅井さんの将棋は序盤から工夫を凝らすことが多いですね。『菅井ノート(先手編、後手編)』(マイナビ刊)を読みましたが、早石田やゴキゲン中飛車でさまざまな新工夫をされています。なるほどなというのを感じていたので、今回の受賞は妥当というか、いずれは取るものだと思っていました。

藤井 升田賞は最近手詰まり感が出ていて、毎年「今年は誰だろう」と思いながら様子を見ています。でも今年の菅井さんに関しては、「なるほど、当然の受賞だな」と思いました。
将棋に対する工夫の姿勢が他の棋士とは一味違いますし、升田賞にはそういった「工夫する精神」が必要でしょう。
これという一つの戦法ではないかもしれませんが、これだけ総合で数多くの新しい手を出していれば、誰もが納得するのではないでしょうか。

というように、升田幸三賞の大先輩棋士2人でも納得のご様子。

やっぱり、新しい鉱脈に挑戦する姿勢は、観ているファンからしてもカッコいいですよね。

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