女流棋士

学生時代はグレたふりをしていた(?)矢内理絵子女流五段

(画像:日本将棋連盟より)

人気・実力ともに兼ね備えた女流棋士・矢内理絵子女流五段。

今では1児の母となり、2015年度はほぼ休場されていましたが、今年度から復帰しています。

2人の第一人者に挟まれた世代の女流棋士

1980生まれなので、世代的には清水市代女流六段(1969年生まれ)と里見香奈女流五冠(1992年生まれ)の狭間の世代。

女流棋士デビューしたのは13歳のときとかなり早い方ですが、棋歴の全盛期は20代後半を迎えた2000年代後半。

里見香奈女流五冠が女流タイトル戦の常連となる(2008年~)頃の直前で、2010年に女王を失冠して以降は無冠の時期が続いています。

若い頃は清水さんに阻まれ、清水さんが衰えた後は里見さんに阻まれて、実力の割には実績を残せない。

2人の第一人者に挟まれた世代のあるあるですね。

グレていたんではなくて、グレたふりをしていたんです

矢内理絵子女流五段の愛称は「やうたん」で、今年36歳になりますがいつまでも美しい。

その可愛らしい容姿からのぞかせる意外な一面を、先崎学九段著・「今宵、あの頃のバーで」より紹介しましょう。

先崎九段が、高校を卒業したばかりの里見香奈女流二冠(当時)と話していた時のこと。

その当時、やうたんは「女王」のタイトル保持者でした。

さて、その場には矢内女王と藤田綾女流初段がいた。
里見さんの卒業のことから流れて校則のことで盛り上がる。矢内さんと里見さんは、けっこう厳しい高校だったらしい。
「私はね、そのころ茶髪にしていたのよ」と矢内さん。
なんでもホントはいけなかったらしいのだが、棋士としての仕事上仕方なく茶髪にしている、という強弁で押し通したらしい。
女王、さすがです。

棋士としての仕事上、茶髪・・・。

棋士と茶髪って、むしろ正反対のイメージなような。

よく押し通せたなぁ。

・・・いや、押し通したのか。

無理が通れば道理が引っ込むっていうし。

えー、信じらんなーい、と若い後輩のふたり。私は思わず口が滑った。
「矢内さんね、すこーしグレていたんだよ。」
途端に女王の眼がキラーリと光った。
「あれは、グレていたんではなくて、グレたふりをしていたんです」
うう、大人の答えである。矢内さんは年々女を上げていますね。

当時30歳、大人の女の魅力全開のやうたん。

「眼がキラーリと光った」瞬間の、やうたんの顔が目に浮かびます。

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