お金の話@将棋界

2016年の賞金ランキングを見れば、叡王戦の賞金額がだいたい分かる

2017/04/10

将棋ソフトが並の棋士以上の実力を持つようになり、「棋士」という職業が持つ価値はなんなのかが問われている昨今。

そういう抽象的で小難しい話はさておき、毎年恒例、全国の将棋ファンのお楽しみの季節がやって参りました。

なんだかんだいっても、将棋にしろ野球にしろサッカーにしろ、ファンがもっとも興味を持つのはやっぱり「お金」のこと。

2016年獲得賞金・対局料ベスト10

2016年の賞金ランキングは以下のようになっています(日本将棋連盟より再構成して引用)。

順位 氏名 昨年順位
1 羽生善治 三冠 9,150(11,900) 1
2 渡辺 明 竜王 7,390(4,577) 3
3 佐藤天彦 名人 5,722(2,616) 6
4 糸谷哲郎 八段 3,543(5,531) 2
5 山崎隆之 八段 3,206(1,346) 17
6 郷田真隆 王将 3,185(2,467) 7
7 豊島将之 七段 2,492(2,459) 8
8 丸山忠久 九段 2,210(1,106) 23
9 三浦弘行 九段 1,997(1,989) 12
10 深浦康市 九段 1,849(2,373) 9

トップの羽生善治三冠、2位につけた渡辺明竜王を筆頭に、毎度お馴染みのメンバーが出揃っていますが、注目すべきは5位の山崎隆之八段

タイトル戦にも登場していないB級1組の棋士が何故5位にランクインしたかというと、思い当たる節はアレしかありません。

そう、第1期叡王戦優勝です。

「破格」と噂の叡王戦の賞金

2016年10月に発売された『将棋「名勝負」伝説』には、以下のような記述があります(P.82)。

*以下の「次の発表」とは、2016年の賞金ランキングのことです。念のため。

また、次の発表で注目されるのは、新棋戦「叡王戦」「電王戦」を戦った山崎隆之八段の賞金額だ。

順位戦ではB1で過去3年間、トップ10入りしていない山崎八段。

電王戦では惨敗を喫してしまったとはいえ、かの棋戦は「名人戦に迫る破格の賞金」ともっぱらの評判だ。

これで山崎の賞金がどこまでアップするかを見れば、話題の「叡王戦」がどれだけのマネーを用意しているのか、大まかに分かるだろう。

では名人戦の賞金はいったいいくらなのかというと、非公表なのではっきりとは分かりません。

ただ、やっぱりこの手の話はいくら隠しても外に伝わるもので、将棋ペンクラブログの記事(名人位の賞金総額を推計する)によると、「的外れである可能性も高いが、現在の名人防衛時の賞金総額は2,500~2,650万円と推測できる」とされています。

叡王戦の賞金は約2000万円

表を見ての通り、山崎八段は2015年に1346万円で17位だったのが2016年には3206万円で5位と、2000万円近い差があります。

叡王戦優勝以外、両年でさしたる実績の差は無いのに、です。

つまり、叡王戦の賞金は約2000万円とみるのが妥当なところでしょう。

さらに、上記で引用したページの欄外には、叡王戦の賞金額について以下のような推察があります。

2000万円以上3000万円未満という説が有力で、ドワンゴは本当はそれ以上に設定したかったものの、名人戦や竜王戦を主催する新聞社との関係性から「それ以上」にはできなかったとも言われている。

「それ以上に設定したかったのにできなかった」ということは、これからまだまだ増えていく可能性もあるということ。

第2期の賞金は佐藤天彦名人が手にしましたが、もしかしたら・・・?

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