藤井聡太

藤井聡太四段がプロデビュー以来3連勝 若き才能がキラリと光る!

プロデビュー局で加藤一二三九段に勝って以来、藤井聡太四段の快進撃が止まりません。

デビュー3局目となった第30期竜王戦6組2回戦・対浦野真彦戦でも勝利をおさめ、プロデビュー以来3連勝を飾っています。

若干14歳ながら、自分よりも何十歳も年上の大人を相手に、臆さず自分の実力を発揮できるその神経の図太さはすごいの一言。

第3局:対・浦野真彦八段

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(画像:日本経済新聞より引用)

第3局では浦野真彦八段が振り飛車にすると見せかけて居飛車にする、という趣向を凝らした出だしをしています。

浦野八段は、当時10代だった羽生善治三冠との初対局でも2手目△3二金を指しているので、たぶん藤井四段にも同じようなことをしたかったのだと思います。

相居飛車の力戦模様からスルスルと棒銀を進めた先手に対し、藤井四段はさらに早く単騎の桂跳ねで先攻します。

先手陣がほぼ無防備なのでそれを咎めるという意図は分かりますが、飛車のコビンがノーガードなのでかなり大胆な仕掛けです。

案の定角を打たれるわけですが、構わず8筋にと金を作り、飛車先突破を狙いながら飛車角交換を甘受する、という前代未聞の捌きを見せています。

局面が一段落したところで、△7二角と自陣に打ったのがいかにも玄人っぽい筋の手。

先手からの飛車打ちを消しながら、2筋からの突破に備えています。

本譜はそれでも2筋から攻めてきたわけですが、それを逆用する形で反撃し、49手の短手数で相手を投了に追い込んでいます。

三局三様の勝ち方

ちなみに第2局では豊川孝弘七段(第43期棋王戦予選)を相手に、最近角換わりでよく見る▲4五桂ポンから駒損を覚悟で攻め込み、上手く手をつないで寄せ切っています。

2,3局目を見ると、いずれも早い段階で単騎の桂跳ねから開戦し、短手数で攻め倒しています。

かたや第1局では後手番で、加藤一二三九段がモリモリ攻めまくったので中盤は受けに回り、終盤に入ってから突然のギアチェンジで寄せに入る、という流れでした。

*プロデビュー局の観戦記は将棋世界2017年3月号に掲載されています。

勝ち方がそれぞれの対局毎に異なり、つまり攻めて良し、受けて良し。

しかも新しい将棋観の持ち主とあって、ますますその活躍が楽しみな逸材です。

期待される史上最年少タイトル

浦野八段に勝ったことで3回戦まで進み、次の対局相手は所司七段(渡辺明竜王の師匠)。

あと3勝すれば6組優勝で、本戦トーナメントに進むことができます。

師匠の杉本昌隆七段は、「史上最年少棋士になったのだから、次の目標は最年少タイトルになる」とおっしゃています(将棋世界2017年1月号)。

それはまさに、全国の将棋ファンも期待していることだと思います。

史上最年少タイトル獲得記録は、屋敷伸之棋聖(当時)の18歳6ヵ月。

まだ中学生の少年にそこまで期待するのは本来なら酷な話なのですけど、「藤井四段ならもしかしたら・・・!」と思わせてくれるものがあります。

-藤井聡太