奨励会

三段リーグを抜けるために必要な成績

2017/02/12

三段リーグ:全18局を半年かけて戦い(例年30~40人ほど)、成績上位2名のみが四段昇段することができる、棋士への最後の関所。

前回(第59回)の三段リーグでは、初参加の藤井聡太三段が「史上最年少プロ入り記録を塗り替えるには今しかない」というタイミングで見事昇段を果たし、新たなる将棋界のスター誕生のニュースは社会的にも注目を集めました。

それと同時に三段リーグの目玉がひとつ減ったことになり、残る目玉は「史上初の女性棋士」誕生への期待。

現在、三段リーグには女性奨励会員が里見香奈三段と西山朋佳三段の2人が参加しており、おおむね苦戦中です。

過去5回の昇段者の成績から分かる昇段ライン

ということで、三段リーグを抜ける(=四段昇段)ためにはどれくらいの成績を取ればいいのか、過去5回の昇段者10名の成績を調べてみました。

第59回昇段者

  • 【27】藤井聡太(13勝5敗)
  • 【01】大橋貴洸(12勝6敗)

第58回昇段者

  • 【17】都成竜馬(14勝4敗)
  • 【08】井出準平(12勝6敗)

第57回昇段者

  • 【02】高野智史(13勝5敗)
  • 【04】近藤誠也(13勝5敗)

第56回昇段者

  • 【05】青嶋未来(16勝2敗)
  • 【08】梶浦宏孝(13勝5敗)

第55回昇段者

  • 【05】増田康宏(13勝5敗)
  • 【09】黒沢怜生(13勝5敗)

過去5回のリーグ戦で2位以内に入った昇段者全10名中、13勝5敗が6名と12勝6敗が2名。

どうやらこのあたりのラインが、昇段への及第点のようです。

同じ三段同士でぶつかり合うので、青嶋三段のように頭一つ抜け出た成績をとるのは至難のワザなのです。

順位一つの差が明暗を分ける

これだけの人数がいれば当然、同じ成績を複数の人数が取る場合も出てきます。

同じ三段同士で戦っている以上、実力が拮抗しているのは当然のこと。

なので、上位陣はどうしても昇段ラインである12勝6敗または13勝5敗という成績に集約されていきます。

その場合どうするかというと、「順位」が鍵を握ります。

上の【】内の数字がその人の順位で、前期の成績によって毎回変わります。

直近の第59回を例に取ると、藤井三段がひとり13勝5敗で勝ち抜け。

残るひとつの昇段枠を12勝6敗で5人の奨励会員が並びました。

こういう場合に昇段する1人を決めるためにあるのが「順位」で、同星同士で昇段決定戦は行わず、もっとも順位の数が小さい人が昇段できます。

順位の差で涙をのむ人は毎年のように現れています。

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