大山康晴・升田幸三

「升田幸三賞」がある 「大山康晴賞」もある

2017/02/14

分野によっては、偉大なる先人の名を冠した賞が制定されていることがあります。

プロ野球界では正力松太郎賞、小説の世界では芥川賞、などなど。

それらと同じように将棋界にも、偉大なる棋士の名を冠した賞が制定されています。

升田幸三賞

もっとも有名なのは、升田幸三賞

将棋史に名を残す大天才、升田幸三実力制第四代名人に由来して制定されました。

「升田幸三賞」および「升田幸三賞特別賞」は、新手、妙手を指した者や、定跡の進歩に貢献した者に与えられる。第22回創設。

「新手一生」を座右の銘とした升田幸三の名にちなんで制定された。

(引用:wikipediaより)

受賞した代表的な戦法といえば、藤井システム(藤井猛九段)や横歩取り△8五飛戦法(中座真七段)、ゴキゲン中飛車(近藤正和六段)。

升田幸三実力制第四代名人は現役時代、升田式石田流など数々の戦法を確立させ、「将棋の寿命を300年縮めた」とさえ言われることがあります。

升田幸三賞は本人の死後に創設された賞であり、もしも同じ趣旨の賞が古くから制定されていれば、その賞の受賞者は升田幸三の名で埋め尽くされていたことでしょう。

大山康晴賞

升田幸三の終生の宿敵であり、昭和の将棋界に君臨した大山康晴十五世名人。

実はこちらも、その名を冠した大山康晴賞なる賞があるのです。

大山康晴賞(おおやまやすはるしょう)は、日本将棋連盟が、将棋の普及や文化の振興のため貢献した個人・団体に与える賞。

おおむね、個人分野2名(普及関係者1名、マスコミ関係者1名)、団体分野1団体へ毎年、授賞している。

(引用:wikipediaより)

大山名人は69歳で死去するまでA級棋士で在り続けました。

まさに勝負の鬼であり、プレーヤーとしてのイメージが強いのですが、実は1976年12月~1989年5月の間、日本将棋連盟会長を務めています。

つまり賞の主旨同様、大山名人は連盟の運営や将棋の普及に携わった経歴も持っているのです。

毎年7月に受賞者が発表され、9月に授賞式が行われています。

こちらは升田賞に比べてあまり有名でないのは、そもそもこの賞は棋士ではなく無名の庶民に対して贈られるので、興味が沸かないのは当たり前です。

対比:升田幸三賞と大山康晴賞

升田幸三賞が盤上の功績に対して贈られる賞であるのに対し、大山康晴賞は盤外の功績に対して贈られる賞であるといえます。

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