その他の棋士

初タイトル獲得最年少記録を持つ棋士・屋敷伸之九段

加藤一二三九段が持っていた「史上最年少棋士」記録(14歳7か月)を62年ぶりに塗り替え、14歳2ヶ月でプロ入りを決めた藤井聡太四段。

デビューしてから半年間、公式戦負け無しの10連勝で2016年度を終え、史上5人目の中学生棋士の名に相応しい活躍を続けています。

しかし、ファンが藤井四段にもっとも期待しているのは、「初タイトル獲得最年少記録」です。

2016年度末現在、初タイトル獲得最年少記録を持っているのは、21歳で名人になった谷川浩司九段でも、19歳で竜王になった羽生善治三冠でもありません。

忍者屋敷の異名をとった男

yashiki-1

【屋敷伸之九段】
(画像:マイナビニュースより引用)

では、いったい誰が持っているかというと、屋敷伸之九段です。

屋敷九段といえば、若い頃は変幻自在な棋風から「忍者屋敷」の異名をとりました。

40代半ばになった現在は正統派の居飛車党でありつつも、「屋敷流二枚銀戦法」という独自の戦法も指しこなすA級棋士のひとり。

18歳のタイトルホルダー

屋敷九段がタイトルホルダーになったのは、1990年の棋聖戦でのこと。

当時の第一人者である中原誠棋聖(当時)から2連敗の後の3連勝で奪取し、そのときなんと18歳6ヵ月でした。

その若き日の軌跡を米長邦雄永世棋聖著・「将棋の天才たち」から引用します。

中学2年生で奨励会入りした屋敷は16歳で四段。

これは相当なスピード出世だが、さらに驚いたことに、四段になって1年ちょっとで棋聖の挑戦権を得たのである。

17歳の挑戦者。平成元年、全盛期の中原誠棋聖との五番勝負を2勝2敗に持ち込んだが、最終局で惜しくも敗れた。

本領発揮はその後だ。屋敷は18歳になっていたが、連続挑戦したのである。

前年で屋敷の手の内を知った対豪が出だし2連勝。

ところがそのあと連敗して2年連続のフルセット勝負となった。

その第5局。中原がまさかの大ポカ。屋敷棋聖が誕生してしまった。

(引用:将棋の天才たち P.151)

屋敷九段の若手棋士時代は、14歳で奨励会に入り、16歳でプロ棋士になり、17歳でタイトル戦の挑戦者になり、18歳でタイトルホルダーになったのです。

-その他の棋士