女流棋士

史上初の外国人女流棋士誕生! カロリーナ・ステチェンスカ女流2級の軌跡

2017年2月20日(月)、カロリーナ・ステチェンスカ女流3級が第44期女流名人戦予選で貞升南女流初段に勝ち、これでついに女流2級への昇級を果たしました。

そう、将棋史上初の外国人女流棋士誕生の瞬間です!

カロリーナ女流2級の2年間

(画像:カロリーナ・ステチェンスカ女流3級が女流2級に昇級より)

カロリーナ女流2級が女流3級の資格を得たのは2015年6月28日ですが、正式に女流3級として認められたのは同年10月1日。

そして女流棋士としての初対局が12月2日であり、残念ながら黒星スタート。

しばらくは思うように成果を残せない時期が続きましたが、このたび2017年2月20日(月)。

前述の通り、第44期女流名人戦予選で貞升南女流初段に勝って、見事女流2級に昇級。

晴れて女流棋士として、正式に認められました。

さほど高いハードルではない「女流2級」

実を言うと、この「女流3級から女流2級への昇級」というのは、さほど高いハードルではありません。

というか、今まで女流2級になり損ねた人はいません。

◎女流3級が女流2級になるには

  1. 1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る。
  2. 2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る。
  3. 「女流棋士昇段級規定」の女流1級に該当した場合。

2年間で上記のいずれかを満たせなかった場合は、女流3級の資格を取り消され、研修会C2に戻ることができる

(引用:カロリーナ・ステチェンスカ女流3級が女流2級に昇級より)

もっとも高浜愛子女流2級は、最終的にはなんとかクリアしたものの、その将棋に負ければ引退という崖っぷちまで追い詰められての昇級でした。

高浜愛子女流2級の場合はかなりレアケースで、むしろ最初から女流2級としてデビューする人(竹俣紅女流初段、長谷川優貴女流二段など)も珍しくないのが実情です。

異国の地

そして今回、カロリーナ女流2級もそのハードルをクリアした1人となったわけですが、彼女の場合は事情が違います。

彼女の故郷はポーランドであり、遠く離れた地の日本にその身一つで勝負しに来ているわけです。

当然日本と北欧では文化や慣習が違いますし、何より言葉がロクに通じないのですから、将棋の実力云々以前の苦労が桁違いなのです。

そのハンデを抱えながらの女流2級昇級は、本当に「素晴らしい!」の一言です。

今年度の将棋界は、史上最年少棋士と史上最年長棋士の記録が更新されましたが、彼女もまた史上初の外国人女流棋士として、将棋史を塗り替えたひとりなのです。

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