記録から見る将棋界

来期のB級1組のメンツがエグ過ぎる

*この記事は、森内俊之九段がフリークラスに転出すると判明した前日に書いていたものです。

なので、森内九段が「第76期B級1組順位戦に参加する」前提で書かれていることを了承のうえでお読みください。

2016年度の順位戦の結果、A級からは十八世名人の資格を持つ森内俊之九段が落ち、多くの人の胸に衝撃が走りました。

それとは対照的に、B2からはともに20代前半の斎藤慎太郎七段菅井竜也七段の2人がB1に昇級したのは既知の通り。

タイトル戦だけでなく、順位戦でも世代交代の波が押し寄せている(羽生善治三冠を除く)なのでしょうか。

エグ過ぎる来期の鬼の棲家

その結果、来期のB級1組(第76期)のメンバーは以下のようになりました。

順位 棋士 年齢 前期成績
01 森内俊之九段 47 3勝6敗(A級)
02 阿久津主税八段 35 8勝4敗
03 山崎隆之八段 36 8勝4敗
04 橋本崇載八段 34 7勝5敗
05 木村一基八段 44 7勝5敗
06 松尾 歩八段 37 6勝6敗
07 糸谷哲郎八段 29 6勝6敗
08 谷川浩司九段 55 5勝7敗
09 郷田真隆九段 46 4勝8敗
10 丸山忠久九段 47 4勝8敗
11 斎藤慎太郎七段 24 9勝1敗(B2)
12 菅井竜也七段 25 8勝2敗(B2)

*三浦弘行九段が特例のため来期A級11位が保証されているため、第75期のA級からの降級者は1人。

*年齢は2017年の満年齢

内訳:順位戦実績

A級 経験者:7人(森内・阿久津・橋本・木村・谷川・郷田・丸山)

A級未経験者:5人(山崎・松尾・糸谷・斎藤・菅井)

さらに詳しく解析すると・・・。

名人経験者:3人:森内(8期)・谷川(5期)・丸山(2期)→うち永世名人有資格者:2人

A級在籍:阿久津(1期)・橋本(1期目)・木村(4期)・郷田(13期)

B1古参:山崎(10期目)・松尾(9期目)

B1新参:糸谷(2期)・斎藤(初参加)・菅井(初参加)

内訳:年齢別

50代:谷川

40代:森内・木村・郷田・丸山

30代:阿久津・山崎・橋本・松尾

20代:糸谷・斎藤・菅井

50代は十七世名人である谷川浩司九段のみ。幸か不幸か、ともかく会長職から解放されたため、A級返り咲きを願うファンの期待に応えられるか。

40代は十八世名人の森内俊之九段を筆頭に、長くA級に在籍していた実力者ばかり。正直、誰もB1にいるのは違和感がある。

30代半ばの4名は、A級を1期で返り討ちに遭った2人と、毎年昇級できそうで何故かできない2人。

20代は竜王経験者の糸谷哲郎八段が昇級候補の最有力候補。新参の斎藤七段、菅井七段はタイトル戦にはまだ出たことはないものの、勢いのままA級に昇級してもおかしくない実力者。

感想

このメンツを見てひとこと:落ちる人がいません

昇級が難しそうな人はチラホラいますが、それにしても昇級候補が多すぎます。

永世名人が2人いるB級1組は、順位戦史上初めてです。

展開によっては、初めて永世名人がB級2組で指すか否かの判断が見られるかも。でもまだ見たくない。

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