ネット中継将棋観戦記(藤井聡太四段)

藤井聡太四段がプロデビュー後11連勝の新記録を達成!

2017/10/20

やっぱりこの少年はやってくれました。

藤井聡太四段が王将戦一次予選で小林裕士七段に勝ち、プロデビュー後11連勝の新記録を達成しました!

本局には将棋界の枠を超えて注目が集まっており、多数のマスコミが取材に訪れていたと、モバイル中継の10手目コメントにあります。

角換わりから難しい局面の続いた将棋でしたが、相手の一瞬の緩手を咎めて、一気に差をつけて勝ち切りました。

本局のためだけにモバイルに課金した甲斐がありました!→ 藤井聡太四段のデビュー11連勝までの軌跡

負けていてもおかしくない将棋だった

藤井四段が局後に「内容はあまり良くなかった」と語っている通り、途中までは苦しい局面がありました。

81手目▲8六銀の局面がそれで、それまで藤井四段は駒損覚悟で玉頭から攻めかかろうとしていました。

ところが後手玉の位置が悪く、王手飛車含みで攻めをかわされ、攻めは頓挫したのに駒損だけが残りました。

やっぱり相手が悪かったかなァと思っていた矢先、この後の小林七段の指し手がまずく、形勢の針が一気に藤井四段の方に傾きます。

たった一手の緩手を咎める

81手目以降の指し手:△6七銀▲7二歩△4二玉▲7一歩成△8三飛(下図)

△6七銀を無視して▲7二歩は、いくらなんでも虫がよすぎる一手。

取れば▲6四桂の両取り、後手が放置すれば▲7一歩成~▲8二歩成で完封できますが、そんな都合のいい手を食らうプロはいません。

小林七段に錯覚があったとしか思えないような手順なので、新記録のかかった対局で相手がポカをしてくれる、藤井四段が強運だったということです。

▲8七歩と受けてまだまだ先は長そうですが、小林七段が攻めを呼び込んで受けようとし、藤井四段が鋭く寄せ切ったので、この将棋は104手で終わります。

*当記事の画像はいずれも日本将棋連盟モバイルよりスクリーンショットで作成しています。

この勢いのまま勝ち続けてほしい

プロデビュー半年ですでに将棋世界の表紙に2度も登場している藤井四段ですが、もしかしたら来月号はひとりで表紙を飾るかもしれません。

藤井四段の次の対局は、4月13日の第30期竜王戦6組ランキング戦で、超速の生みの親・星野良生四段戦です(出典:毎日新聞)。

プロデビュー連勝記録を更新したからといってこのまま終わらず、この勢いのまま可能な限り勝ち続けていってほしいと思います。

ちなみに公式戦最多連勝記録は、神谷広志八段の持つ28連勝です。

この記録は1987年に達成されたものなので、今年から数えてちょうど30年前のこと。

途方もない連勝数ですが、62年間破られなかった最年少棋士記録を塗り替えた藤井四段なら、この記録ももしかしたら・・・!

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