藤井聡太

【炎の七番勝負】 藤井聡太四段、深浦康市九段に競り勝って4勝1敗 【第5局】

2017/04/22

藤井聡太四段が7人の棋士に挑むAbemaTVのオリジナル企画「炎の七番勝負」も後半戦。

若手棋士4人を相手に3勝1敗で折り返した第5局の相手は、現役バリバリのA級棋士・深浦康市九段。

正直、深浦九段に勝つのはさすがに厳しいかと思っていましたが、藤井四段は天才でした。

122手で深浦九段を下し、対戦成績を4勝1敗としています。

相矢倉

本局の解説のハッシー(真面目モード)こと橋本八段は「藤井四段を見るためにこの仕事を引き受けた」そうです。

初めて後手番をひいた藤井四段が2手目84歩と居飛車を明示し、深浦九段も将棋の王道たる矢倉で受けて立ちます。

藤井四段も流行の左美濃にはせず、がっぷり4つの組み合いとなります。

藤井四段の強い受け

深浦九段は後手の73銀(52手目)を見て、そこから歩をバンバン突き捨てて一気に襲い掛かります。

主導権を握ったかに見えた深浦九段でしたが、藤井四段は強気に応対し、攻めさせて受け切ろうとします。

33歩(64手目)と受けた局面は後手陣が引き締まり、先手の攻め駒がつんのめっています。

深浦九段はいったん自陣に手を戻しますが、ラクにはさせじと54金(70手目)が意表の一手。

桂のタダ取りを見せて先手を焦らせ、33桂成(71手目)から飛車をぶった切る(75手目)無理攻めを誘発します。

ここでしっかり受ければ、藤井四段の完勝譜になっていたかもしれません。

混戦から競り勝つ

しかし藤井四段は守らず、銀の割打ちにしばらく考えた後、いきなり77歩(78手目)からの攻め合いを選んだため混戦模様になります。

攻めているけど決めきれていない雰囲気で、時間に追われている手つきだったのが印象的でした。

しかし深浦九段も少し盛り返したとはいえ攻め駒が足りず、攻防の角をぼやかされたあたりで急速に形勢が藤井四段に傾きます。

最後、寄せの手番が回ってきたときの、66金(118手目)と打つときは自信ありげな手つきでした。

かなり難しい詰み筋でしたが、それを一瞬で読み切っていたことを伺わせる瞬間でした。

第6局は佐藤康光九段

仕掛けの段階では深浦九段に主導権がありそうでしたが、全体的には藤井四段のペースで進んだ一局でした。

A級棋士にまで勝って、第5局にしてすでに勝ち越しが確定。

第6局の相手は佐藤康光九段で、現役の会長にして永世棋聖の資格を持つ超一流棋士。

同じA級棋士でも、実績は深浦九段よりも格上の相手。

康光九段の独創的な将棋に、藤井四段がどのような指し回しで対応するのかが見どころだと思います。

第6局:対佐藤康光九段戦

-藤井聡太