佐々木勇気

ブレイク目前! 飛躍が期待される佐々木勇気五段

2017/06/23

973fbb25

(画像:新人王戦中継ブログより引用)

今年、渡辺明竜王以来の、史上5人目の中学生棋士が誕生しました。

その藤井聡太四段は、2016年10月1日を以て正式に棋士となりました。

今から7年ほど遡れば、藤井聡太四段より前に中学生棋士として期待されていたのは、この佐々木勇気五段でした。

惜しくも逃した中学生棋士

img_3654

(画像:観光大使おかざきブログより)

佐々木五段は渡辺竜王以来2人目の「小学校4年生での小学生名人戦優勝(2004年)」という看板を引っ提げ、同年9月に奨励会入りします。

それ以来、猛スピードで昇級・昇段を重ね、13歳8ヵ月で三段まで昇りつめます(2008年4月)。

彼が奨励会入りした頃、当時中学生だったぼくは、将棋世界の奨励会のページを見る度に、「この人、すごい勢いで昇級しているな」と思っていました。

「13歳8カ月で三段」は当時の最年少三段記録でしたが、この記録は藤井聡太四段によって塗り替えられました(13歳2ヶ月)。

三段昇段後、3期以内に昇段すれば5人目の中学生棋士でしたが、残念ながらそれは叶わず、4期目に昇段を決めて2010年10月1日付で四段になりました。

それでも16歳1ヶ月での四段昇段は5人の中学生棋士に次ぐ、6番目の年少記録です(参照:四段昇段年少ベスト10)。

プチブレイクはしたけど、ブレイクはまだ

若くして棋士になれば、タイトル争いに絡む活躍を期待されるのが将棋界の常というもの。

棋士になってからの成績を表にまとめました(2016年度は9月30日現在のもの)。

年度 年齢 対局数 勝数 負数 勝率
2010 16 8 4 4 0.5000
2011 17 40 26 14 0.6500
2012 18 41 27 14 0.6585
2013 19 49 35 14 0.7143
2014 20 47 29 18 0.6170
2015 21 47 34 13 0.7234
2016 22 25 20 5 0.8000
通算  * 257 175 82 0.6809

毎年50局近い対局数と、通算7割近い勝率は、紛れもなく将来を期待できる若手棋士の証です。

2013年度にプチブレイクし、加古川清流戦で優勝し、年度末にはC級1組への昇級を果たしました。

2014年度は新人王戦で準優勝しています。

 

しかし、新人棋戦で優勝するくらい、大棋士になる前の準備運動みたいなものです。

20代でタイトル保持者となった広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、佐藤天彦名人もかつて通った道に過ぎません。

今年こそ飛躍するか!?

棋士になって今年で7年目、22歳。

佐々木五段が将来の将棋界を背負って立つ器の持ち主なら、そろそろタイトル挑戦のひとつはやってくれてもおかしくはないはずです。

昔から盟友・永瀬拓矢六段が23歳で棋聖戦挑戦者になり、それに触発されたのか、今年の佐々木五段も勝ちまくっています。

勝率は驚異の8割、さらに棋王戦挑戦者決定トーナメントではベスト8まで勝ち残っています。

特に棋王戦では1回戦で羽生善治三冠を破るという代金星をあげ、同時に巡り合わせの良さもあります。

なかなか大爆発しないなぁ、と毎年ひそかに注目していたのですが、今年こそはやってくれるかもしれません。

いよいよ飛躍の時が、来るべくして来た予感があります。

-佐々木勇気