佐藤天彦

佐藤天彦名人が4勝2敗で防衛! 稲葉陽八段の挑戦を退ける

21年振りの20代対決となった第75期名人戦は、佐藤天彦名人が4勝2敗で稲葉陽八段の挑戦を退け、防衛に成功しました。

名人獲得2期となったことで、来期失冠し、かつ以降名人位に返り咲くことができなくても、天彦名人がこれからの棋士人生で「抜群の成績」を残すことができれば、「実力制第十三代名人」の肩書がもらえます。

藤井聡太旋風の影で、天彦名人がまた一歩、将棋史に名を刻む棋士に近づきました。

華のある将棋で防衛

相掛かりから超スローペースの1日目を経て、天彦名人が中盤で桂馬4枚を持つことになる、珍しい展開に。

「三桂あって詰まぬこと無し」という、実は意外と実戦では当てにならない格言があるのですが、本局では桂馬が乱舞する華のある将棋でした。

愛称の「貴族」に違わぬ、防衛に花を添えるような収束でした。

電王戦とのダブルスケジュールだった第4局までは、出来不出来の激しい内容でしたが、第5・6局は地力の強さを感じる勝ち方でした。

著書の売上アップにも成功?

天彦名人にとって、名人防衛とともにもうひとつ喜ばしいことがあります。

名人戦の最中に出版された新書「理想を現実にする力」の売り上げが、名人防衛によりアップすることでしょう。

もし失冠していたら、せっかく出した本の説得力が無くなってしまうところでした。

理想を現実にする力があっても、それをすぐに失ってしまうようではあまり意味はないですからね。

-佐藤天彦