藤井聡太 都成竜馬

勝負師の非情さを垣間見る! 藤井聡太四段が25連勝で歴代単独2位

2017/08/06

藤井聡太四段が第3期叡王戦四段予選で梶浦四段、都成竜馬四段に勝ち、デビュー以来の連勝記録を「25」に伸ばしました。

これで丸山忠久五段(1994年当時)の24連勝を抜き、歴代単独2位に浮上!

23連勝して羽生三冠が「28連勝に挑んでほしい」とおっしゃていましたが、本当にあともうちょっとというところまで来てしまいました。

本日は2局とも完勝


藤井四段はそれまでに23戦負け無しできたわけですが、全部が全部危なげなく勝ってきた、というわけではありません。

20連勝目の澤田戦は正確に逃げられていたら負けだったし、22連勝目の阪口戦は相手のトン死に救われた、99.99%負けていた将棋でした。

過密スケジュールの弊害なのか、最近ちょっと勝ち方が怪しい将棋も目立ってきていた藤井四段。

ですが、本日の2局はともに危なげなく勝ちました。

1局目

1戦目の梶浦宏孝四段とは今期の順位戦第9局で当たることが確定しており、本局はいわばその前哨戦。

角換わりから藤井四段が後手番ながらも先攻し、相居飛車特有のお互い攻めたり受けたりの折衝の末、先手が優勢になる手順を逃して後手が優位に。

終盤では、かつての「光速の寄せ」を彷彿とさせる手順で踏み込み、最後は1三の安全地帯に逃げ込み、きっちり余して勝ち。

本局の勝利によって24連勝となり、丸山忠久九段に並んで歴代2位タイに。

2局目

2局目の都成竜馬四段は、3日前のYAMADA杯ですでに対局しており、そのときは藤井四段の完勝でした。

都成四段の先手番ゴキゲン中飛車に、藤井四段は居飛車左美濃で対抗。

都成四段が序盤、何気なく歩交換したのを逆用し、手が進むごとに形勢が後手に傾いていきます。

先手は55手目で一分将棋に入り、その時点で藤井四段は16分残しているので時間によるひと波乱も期待できず。

以降、指すたびに藤井四段のリードが広がっていきました。

敗者の無念、勝者の非情

2局目の終局直前、都成四段の指し手が投げやりで、その無念さを表していました。

これは無礼をしたというわけではなく、3日前に完敗した相手にまた負けたら、投げ切れない気持ちにもなるのは当然です。

最後の10手くらいは、ただ駒を動かしているだけで、「負けました」と言うための心の整理をしていたような時間でした。

1筋の歩を連打して香車を釣り上げ、最後に桂馬で王手をかけ、後手玉が逃げたタイミングで都成四段は投了するつもりだったと思います。

しかし藤井四段は、その王手をかけさせずに先手玉を仕留めました。

最後の王手すらかけさせなかったところに、藤井四段の勝負師としての非情さが表れていて、とても頼もしく思いました。

最後の10手は、将棋としてはほぼ無意味な手順ですが、勝つ者と負ける者の心情をはっきりと表しているのです。

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