ネット中継将棋観戦記(藤井聡太四段)

学生名人を一蹴! 藤井聡太四段が公式戦27連勝で最多連勝記録に王手

2017/08/21

第11回朝日杯一次予選プロアマ戦で、藤井聡太四段が藤岡隼太アマに勝ち、プロデビュー以来負けなしのまま、公式戦27連勝を達成しました。

なんていうか、ただ「すごい!」としか言葉がでてきませんね。

藤岡隼太アマは東大1年の学生名人であり、奨励会に在籍していた経験のあるアマ強豪ですが、14歳のスーパースターの前に屈してしまいました。

学生名人を相手にせず


先手の藤岡アマが矢倉模様の出だしから変化し、6筋の位を取って厚みを主張する駒組みを目指したのに対し、後手の藤井四段がそうはさせじと反発。

先手陣の薄くなった8筋、9筋から、飛車のコビン攻めも絡めて手を作り、飛車切りの強襲をかけて素早く攻め込みます。

駒得に加え、先手が厚みを築く前に攻め行ったことで、少々無理気味に思える攻めが成立しました。

舟囲いながら無駄のない構えをしている後手玉に対し、先手玉は陣地の構築中に攻め破られたため、66手目△7八飛成が決まった時点でこの将棋はほぼ終わっていました。

藤井聡太の終盤力

いや、下手くそなアマチュア同士が指し継げば、いくらでも逆転の余地はあります。

ですが、「藤井聡太」の終盤力を以てすれば、後の指し手は、ただ終局までの手続きでした。

終盤、先手からラッシュをかけて後手玉が危ない形になっていますが、これは藤井四段が呼び込んだもの。

後手陣が崩れることはあっても、寄せ切られることないと見切っており、むしろ角を持ち駒に加えれば先手玉を寄せられることも読み切っていました。

だから96手目△2六角は、たった39秒の考慮時間で指されており、それ以後の指し手もほぼノータイム。

本局の総括としては、先手の構想を的確に咎め、その後も緩みなく寄せ切った、藤井四段の完勝といえる将棋でした。

最多連勝記録に王手


この勝利により、ついに藤井四段は公式戦27連勝。

これまで30年破られることのなかった、神谷広志五段(当時)の持つ最多連勝記録、28連勝に王手をかけました。

6月21日の王将戦一次予選で勝てば最多タイ、同月26日の竜王戦決勝トーナメントでも勝てば、最多記録更新となります。

28連勝がかかった対局の相手は、2度目の対決となる澤田真吾六段。

今期の王位戦挑戦者決定戦まで勝ち上がった若手強豪のひとりであり、なにより、20連勝目の対局であやうく負けかけた相手です。

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