ネット中継将棋観戦記

羽生善治棋聖が防衛に王手! 棋聖10連覇まであと1勝

第88期棋聖戦第2局は、羽生善治棋聖が斎藤慎太郎七段を125手で下しました。

第1局に続いての2連勝で、防衛に早くも王手をかけています。

羽生棋聖は2008年(第79期)に佐藤康光棋聖(当時)から奪取して以来、前期まで9連覇しており、今期も防衛に成功すれば、10連覇となります。

将棋界のニュースター・藤井聡太四段も数々の記録を塗り替えています(←それも本局と同じ日に)が、羽生棋聖も負けじと記録を塗り替え続けているのです。

羽生棋聖らしい一手


下図は、羽生棋聖の▲4五角(83手目)の王手に対し、斎藤七段が△6三金打(84手目)と王手を受けた局面。

持ち駒には歩1枚しかないので、次に先手はどう指すかが問題。

ここで▲9五歩(85手目)が羽生棋聖らしい、相手に手を渡して局面を委ねる一手。

先手としては、早く桂馬(2一に落ちてる)をとって▲5五桂と打ちたい。

それに、後手の攻め筋は9筋からの端攻めしかないから、取っても取らなくてもどっちでもよさそう。

ならば「桂馬を取って早く攻めよう!」となりそうなところを、ジッと手を渡す。

寄せ合い勝負になりそうな終盤で、こういう手を指して勝てるのは羽生棋聖くらいのもの。

昨年度は薄氷の防衛だったのが・・・

羽生善治三冠は昨年度、名人を失冠し、棋聖戦では永瀬拓矢六段を相手に失冠寸前のところでした。

1勝2敗でカド番に立たされ、そこから2連勝してギリギリ踏み止まり、次の王位戦も薄氷の防衛でした。

王座戦は糸谷哲郎八段を3連勝で下しましたが、竜王戦では決勝トーナメントに出ることすらできず、順位戦では挑戦者になり損ねました。

40代半ばを過ぎ、そろそろ衰えを見せてきているのかなと思いきや、今期は打って変わって2連勝で防衛に王手。

挑戦者の斎藤七段が奮っていないわけではなく、むしろ内容的には悪くない。

でもいざ勝負になると、なんだかんだで最後に勝っているのは羽生三冠の方。

あのまま段々と勝てなくなっていくのかも、と昨年はぼんやり思っていましたが、もう少しは羽生時代が続くのだろうか。

そして、羽生時代を打ち破り、次の時代の覇者となって将棋界の第一人者の座を引き継ぐのは、やっぱり藤井聡太四段なのだろうか。

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