渡辺明

後輩相手に連敗が止まらない渡辺明竜王

6月21日(水)、第65期王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦で渡辺明竜王が菅井竜也七段に敗れました。

また第58期王位戦挑戦者決定リーグでは、初戦で丸山忠久九段に勝って以降、4連敗で陥落が決定しています。

これだけなら、ただ単に負けが込んでいるだけですが、問題はその負かされた相手。

渡辺竜王は今年で33歳になったのですが、2017年度に入ってから、自分よりも年下の棋士を相手に連敗が続いているのです。

後輩相手に連敗が止まらない

(画像:王位戦中継ブログより)

王位リーグでは2回戦で佐藤天彦名人、3回戦で佐々木勇気五段、4回戦で豊島将之八段に立て続けに負かされ、挑戦どころかリーグ陥落が決まりました。

後輩棋士に連敗している状況を深刻に案じているのは当のご本人であり、自身のブログで頻繁に取り上げています。

初戦勝った後、後輩に3連敗で陥落というのは自分が置かれている状況を現しているとも言えるので、打開策を考えないといけません。

(引用:王位リーグ4回戦、豊島八段戦。より)

「自分が置かれている状況」とはつまり、「後輩からの突き上げを食らっている状況」のことです。

考えたはずの打開策も空しく、5回戦でも菅井竜也七段に負かされ、結果的に挑戦をアシストしてしまいました。

2回戦から後輩相手に4連敗というのは深刻に受け止めないといけないですし、巻き返せるように6月から改めて頑張りたいと思います。

(画像:王位リーグ5回戦、菅井七段戦。より)

巻き返しを誓ったはずの6月に入っても、前述の通り、王座戦本戦2回戦で再び菅井七段を相手に負けました。

ベスト8で敗退。防衛戦が終わった時には次の防衛戦までに挑戦を、と思うのですが、なかなか実現できません。

(引用:王座戦本戦2回戦、菅井七段戦。より)

ちなみに2016年度末にも、棋聖戦本戦1回戦で広瀬章人八段に負けています。

約2年間挑戦者になれていない

棋聖戦、王位戦、王座戦と3棋戦連続で挑戦権を逃し、竜王と棋王は自身が保持しているため、残る棋戦は王将戦と順位戦のみ。

渡辺竜王が挑戦者になったのは、2015年に竜王に返り咲いたとき以来、約2年間挑戦者になれていません。

永世称号を2つ持っているとはいえ、いやだからこそ、獲得タイトル数がなかなか増えていかないのは物足りない。

もう負けてしまったのは仕方がないので、今年度はなおのこと、名人戦挑戦者になってくれることに期待が集まります。

関連記事名人になれぬまま、今年でA級8年目の渡辺明竜王

まだ抜かされるような棋士ではない

(画像:日本将棋連盟より)

見ての通り、渡辺竜王が負かされた後輩棋士はいずれも、若くしてタイトル保持者もしくはそれに匹敵する実績を持つ棋士です。

なので、「負けるはずのない相手に立て続けに負けた」というわけではありません

ただ、さすがにこれだけ負かされているとなると、ここらで何とかしなければ、このままズルズルと勝てなくなっていく可能性は考えられます。

なぜなら、将棋界は基本的に若い人が勝つ世界なので、一度抜かれてしまうと抜き返すことはほぼ不可能だからです。

だから渡辺竜王ほどの大棋士なら尚更、33歳という年齢で抜かされるわけにはいかないのです。

-渡辺明