将棋世界 藤井聡太

ある意味で名人を差し置いた藤井聡太四段

2017/07/03

7月3日(月)に発売される将棋世界2017年8月号の表紙は、前月号に続いて藤井聡太四段です。

将棋世界を長く購読している人なら、このことが何を意味するかが分かると思います。

もはや社会現象にまでなっていますから、当たり前といえば当たり前ですが、このことはある意味で快挙です。

名人を差し置いて

なぜなら例年の将棋世界8月号といえば、表紙を飾るのは防衛 or 奪取に成功した「名人」だと相場が決まっているからです。

自分の手元にある過去3年分の将棋世界8月号を確認してみましたが、いずれもその当時の名人です。

さらにその前の、2013年8月号の表紙は森内俊之名人(当時)ではなく、羽生善治三冠でした。

ですがそのときは、第84期棋聖戦で羽生善治棋聖(王位・王座)と渡辺明竜王(棋王・王将)による、将棋史上初めての三冠王対決が行われていました。

つまり「文字通りの頂上決戦」くらいの、よっぽどのことがない限り、8月号の表紙は名人なのです。

藤井四段の活躍は、将棋世界編集部の方々に、その「よっぽどのこと」に値することだと判断されたわけです。

名人戦といえば、竜王戦に次ぐ序列2位の棋戦であり、将棋界で最も歴史のある棋戦です。

つまりは将棋界を代表する人物になったのとほぼ同義なのですが、藤井四段はそれほどの存在を差し置いて表紙を飾っているわけです。

さらに今年の名人戦は、「21年振りの20代同士による名人戦」という付加価値もありましたから、本来なら佐藤天彦名人が大々的にクローズアップされているのが普通なのです。

7月号の4コマでも

ちなみに前月号では、4コマ4話のうち2話が「名人戦以上に藤井聡太四段の活躍の方に注目が集まっている」ことを取り上げたネタです。

しかも残る2話も藤井四段絡みのネタです。

将棋世界まで値段が高騰

NHK将棋講座7月号の表紙も藤井聡太四段だし、将棋世界 2017年7月号に至っては、Amazonでプレミア価格がついています

扇子やクリアファイルがプレミア化して転売されているのは知ってたけど、専門誌まで値段が跳ね上がるとは。

ワイドショーでは連日取り上げられていますが、藤井聡太四段について書かれた書籍はまだ出ていないため、将棋を知らない人までもが聡太情報欲しさに買っていると予想されます。

8月号では大崎善生氏によるドキュメントが連載されるため、また似たようなことになるかもしれません。

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