記録から見る将棋界

藤井聡太四段は最高勝率記録をも塗り替えられるか?

2017/08/06

30年振りに最多連勝記録を塗り替え、公式戦29連勝を成し遂げた藤井聡太四段。

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藤井聡太四段は2016年度を10戦10勝で終えているので、2017年度の成績は19戦19勝0敗ということになります(6月27日現在)。

もうとにかく勝ちまくるものだから、今年度の成績ランキングがすごいことになっています。

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 次に注目される記録は「勝率」

藤井四段が今まで勝ってきたのは、主に若手選抜棋戦や全棋士参加棋戦の「予選」です。

つまり、A級棋士やタイトル保持者もしくはそれらに準じる実力を持った棋士と当たる機会が増えていけば、いずれ必ず連敗は止まります。

「彼はすばらしい才能の持ち主ですが、まだA級の棋士と公式に対戦していません。これから棋士としての真価が問われることになります。竜王戦には4組優勝の佐々木勇気五段(22)や、1組5位の阿久津主税八段(35)、1組4位の久保利明王将(41)ら強敵が待ち受けています。この3人を倒して初めてトップランカーの仲間入りができる。長い戦いになります」(古作登氏)

(引用:藤井四段29連勝は通過点 A級相手に問われる“棋士の真価”より)

しかし、いずれ連勝が途切れるとは思いますが、かといってある日突然負けまくるとも思えません。

増田康宏四段、20戦目と28戦目の澤田真吾六段、6組決勝の近藤誠也五段など、新進気鋭の若手棋士をも何人も負かしています。

連勝は途切れるけど勝ちまくることには変わりない、ということは次に注目される記録は「勝率」です。

年度最高勝率ランキングベスト3

現在の年度最高勝率ランキングベスト3は以下の通りです。

順位 棋士名 勝率 年度
1 中原誠 0.8545 47 8 1967
2 中村太地 0.8511 40 7 2011
3 羽生善治 0.8364 46 9 1995

*日本将棋連盟:歴代ベスト記録・ランキングより再構成して引用。

勝率9割超えも夢じゃない?

歴代最高勝率記録は、中原誠十六世名人が1967年度(当時20歳、五段)に記録した8割5分5厘です。

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それに肉薄したのが2011年度の中村太一六段、その次は七冠王になった年度の羽生善治三冠。

参考記録として、女流棋士の最高勝率は1993年度の清水市代女流六段が記録した8割9分7厘(29戦26勝3敗)です。

つまり、中原五段の記録を塗り替えることができれば、連勝記録の30年振りを遥かに上回る、50年振りの快挙ということになります。

いや、この勢いだと、女流棋士含めて未だ将棋界では成し遂げられていない、勝率9割超えも夢ではないかもしれません。

まだ2017年度が始まって3ヶ月も経っていないので、もう少し時間が経たないとなんともいえません。

ですが、この世間の熱狂ぶりだと、次の話題が欲しいマスコミがいずれ目をつけるはずです。

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