第58期王位戦七番勝負

羽生善治王位が菅井流角交換振り飛車を破り、1勝を返す 【第58期王位戦第3局】

2017/09/17

第58期王位戦第3局は羽生善治王位が菅井竜也七段を137手で下しました。

これにより対戦成績は羽生王位から見て1勝2敗となり、あっという間に失冠に王手、ということはなくなりました。

1日目:3局連続で(菅井流)角交換振り飛車になった王位戦第3局

本局の観戦記は、将棋世界2017年10月号に掲載されます。

菅井流角交換振り飛車を打ち破る

(画像:王位戦中継ブログより)

羽生王位はこのシリーズ、第1局第2局ともに菅井七段オリジナルの角交換振り飛車に連敗していました。

それぞれ手番が異なりますが、狙いはいずれも5筋を突いてから三間飛車に振り、角交換してから向かい飛車に振り直す、というもの。

羽生王位は第1局で敗れたことを踏まえ、第3局では筋違い角を打って主導権を握りに行きました。

普通は攻めが単調になりがちなので、あまり上手く行くイメージのない作戦ですが、本局では見事ハマり、攻め倒して快勝しました。

封じ手で形勢を悟る

上図は1日目終了時の局面ですが、羽生王位の封じ手は▲9四歩でした。

感想戦のコメントを読む限りでは、この手を見て菅井七段は形勢がよろしくないことを悟ったそうです。

素人目では、何を指されても後手が苦しそうにしか見えないのですが、菅井七段の予想は▲2四歩で、それなら戦えると見ていたそうです。

桂跳ねが疑問手

菅井七段曰く、序盤の桂跳ね(24手目:△3三桂)が早かったらしく、そのせいで筋違い角からの攻めが上手くいったとのことでした。

◆菅井七段の感想

1日目から苦しくなってしまったかなと。△3三桂(24手目)と跳ねたところですとか、序盤の細かいところをもう少し考えなければいけなかったと思っています。(次局以降も)一局一局、頑張っていきたいです。

(引用:王位戦中継ブログより)

序盤早々の、当たり前の一手にしか見えない指し手が疑問手というのだから、プロの将棋は恐ろしい。

ただ、△3三桂に代わる指し手はいくつかありそう(△5三銀や△8四歩)なので、新手メーカーの菅井七段のことですから、次の対局では早速修正案を披露してくれることになると思います。

第4局は8月22日(火)・23日(水)

第4局は8月22・23日に、手番を変えて菅井七段の先手で行われます。

菅井七段が先手番だった第2局は、第1局以上の快勝だったので、羽生王位がどのような対策を用意しているかが注目です。

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