ネット中継将棋観戦記(藤井聡太四段)

藤井聡太四段が高見泰地五段に勝って順位戦3連勝!

2017/08/16

C級2組順位戦3回戦で、藤井聡太四段が高見泰地五段に勝ち、見事3連勝を飾りました。

同時に、順位上位で2連勝中だった高見五段を昇級戦線から大きく後退させ、1期抜けに向けて大きな勝利をもぎ取りました。

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7筋から集中砲火

(画像:【将棋】藤井聡太四段が順位戦C級2組で3連勝より)

後手番の藤井四段が2手目に△8四歩と突いたことで、戦型は相矢倉になりました。

もっとも相矢倉といっても、がっぷり4つに組み合うような将棋ではなく、お互いに守りはそこそこに攻め合う展開になりました。

先手の棒銀に対し、後手は戦力を7筋に結集させる珍しい布陣。

先手が銀交換を果たした直後に、藤井四段が7筋に飛車・角・桂馬で集中砲火を浴びせる攻めが炸裂します。

高見五段の粘り腰

藤井四段の攻めがキレイに決まってそれまでかと思われましたが、高見五段が持ち味の粘り強さを発揮し、一時は勝負形に持ち込んだかに見えました。

後手の攻めの拠点である6筋の歩を進ませても、▲6八歩と低く受けた手が意外にしぶとく、それまで快調に攻め続けていた藤井四段の手が止まります。

パッと見える△7六歩~△9九角成の筋は、▲8八銀と蓋をされて二の矢が続きません。

藤井四段はやむなく歩を補充してから飛車交換を挑みますが、手番を先手に渡してしまいます。

高見五段の勝負手

ようやく攻めのターンが回ってきた高見五段は、桂馬を打って後手の攻めの中核である角を攻め、△1五角(先手玉への詰めろ)には▲3七角とぶつけて勝負します。

この手の意味は、角を交換することよりも2九の桂馬を活用することにあり、後手玉を上から押し潰す展開になれば先手にも希望が出てきます。

無情の角引き

しかし、高見五段の渾身の勝負手は無情にも、あっという間に打ち砕かれてしまいます。

一段目に詰めろで飛車を降ろし、▲7九金と受けさせてから△2四角と引いたのが絶好の決め手になりました。

次に△6七銀と打ち込めば先手陣は崩壊しますし、受けようにも適当な手段がありません。

この手を指されて負けを悟ったのか、高見五段はうなだれたあと、あからさまに集中力が途切れていました。

こうなってしまっては、藤井四段の正確な寄せを待つばかり。

ちょっと気が付きにくい手順で寄せに入り、きっちり寄せ切りました。

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