藤井聡太四段が現役A級棋士・豊島将之八段に挑む!
2017/08/25
昨日、大熱戦2連発を制して朝日杯一次予選決勝まで勝ち進んだ藤井聡太四段。
そして息つく暇もなく明日24日、藤井聡太四段が第43期棋王戦本戦トーナメントに挑みます。
棋王戦では6月2日に澤田真吾六段に逆転勝ちして以来で、本戦では初めての対局です。
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追記:8/25
A級棋士との初の公式戦
本戦ベスト16を懸けて戦うその相手は、現役A級棋士・豊島将之八段。
藤井四段にとっては、A級棋士と公式戦で対局するのは初めてとなります。
次戦は24日、棋王戦本戦の初戦でトップ棋士の豊島将之八段(27)と対戦する。
豊島八段は名人戦順位戦の最上位A級に在籍。最多29連勝を達成した中学生がA級棋士と公式戦で戦うのは初めて。
藤井は「A級の先生と実践で教わることができるのはとても楽しみです。いい将棋にできるように全力でいきたい」と力を込めた。
(引用:藤井四段「粘り強く」1日2勝 次戦は初のA級棋士より)
今年5月以来の再戦
豊島八段は27歳の若さでA級棋士になった、平成生まれで初めての棋士。
藤井四段と豊島八段は、今年5月に非公式戦で対局しています。
その当時は藤井四段が連勝中で、非公式戦にも関わらず、その黒星が大々的に報道されました。
この将棋は内容的には、藤井四段の緩手を咎めた豊島八段が一方的に圧勝しており、A級棋士の貫録を見せつけました。
豊島八段とプロ入り前の藤井四段
また、藤井四段はプロ入りする前から豊島八段と何度か対局した経験があり、意外に付き合いの長い間柄でもあります。
豊島は、かつて9歳の藤井に指導対局(角落ち)をした際、気持ちよく負かされてその強さに驚いたという。
また藤井が奨励会二段のときには、師匠・杉本昌隆七段の研究会で対戦。
藤井いわく「序盤中盤と緩めていただいたのですが、終盤に本気を出されて負かされました」とのこと。
豊島は「最近の藤井さんの将棋を見ていて、格段に強くなっていると思っていました」と評している。
(引用:将棋世界 2017年7月号
P.57より)
相手にとって不足なし
藤井四段はプロ入り後1年足らずで、41戦38勝3敗という圧倒的な成績を残してきました。
ただしその相手はほとんどがB級2組以下で、それより上のクラスの棋士は、今月4日に気持ちよく負かされた菅井竜也七段のみでした。
関連記事:藤井聡太四段が公式戦3敗目 菅井竜也七段を相手に完敗を喫する
豊島八段は菅井七段に匹敵する棋士であり、すでにタイトル戦でも3度挑戦者になっています。
明日の対局は、藤井四段の実力を図る意味では絶好の相手と言えます。