ネット中継将棋観戦記

5年越しの悲願成る! 中村太地新王座誕生!

第65期王座戦は、挑戦者の中村太地六段が羽生善治王座を3勝1敗で下し、悲願の初タイトルを獲得しました。

その結果、棋士の序列に大変動があり、中村王座が4位に急上昇したのはいいとして、羽生善治棋聖が6位まで落ちています。

菅井竜也王位に続いて20代棋士が羽生善治棋聖からタイトルを獲得し、いよいよ世代交代が現実となりつつあります。

5年越しの悲願

(*4年前の王座戦挑戦時の将棋世界)

中村太地王座が初めてタイトル戦に登場したのは、2012年の第83期棋聖戦。

羽生棋聖に挑みましたが、このときは3連敗で一蹴され、内容的にも実力差を感じるものでした。

その1年後、第61期王座戦でリターンマッチを挑み、一時は2勝1敗と追い込むも、その後2連敗して奪取失敗。

しかしその実力差は明らかに詰まっており、この調子なら、次に挑戦したときにはタイトルを獲得できるだろう...そう思った人も多かったはずです。

長き雌伏を乗り越えた初戴冠

(画像:王座戦中継ブログより)

ところがその後4年間、タイトル戦の挑戦者にはなれず、挑戦者決定戦まで勝ち上がることも、棋戦優勝もないという雌伏の時期を過ごしました。

その間の目立った戦績といえば、順位戦でB級2組に昇級したくらいですが、そもそもこのクラスだって釣り合っているとは到底思えません。

初めてタイトル戦の舞台に上がったときには24歳だった若武者も、いつしか29歳になっていました。

おそらく20代最後であろう今回の王座戦でその悲願を達成し、棋士冥利に尽きるとはまさにこのことをいうのでしょう。

将棋世界 2017年10月号の挑戦者インタビューでは「(4年前の王座戦から)本当に長かった」と語っていました。

初戴冠を果たし、長き雌伏を乗り越えた今、何を語るのかが楽しみです。

2棋戦連続で防衛失敗の絶対王者

(画像:王座戦中継ブログより)

かたや防衛に失敗し、13年振りに一冠のみに後退した羽生善治棋聖。

夏の終わりに王位を失冠し、竜王戦を間近に控えた今、立て続けに王座も失冠。

名人位を失冠し、棋聖戦と王位戦で陥落直前まで追い込まれながら、スレスレのタイミングで立ち直った昨年度とは流れがおかしい。

てっきり王座を防衛して通算99期となり、「永世七冠」&「タイトル100期」の同時達成を懸けて竜王戦に挑むのかと思っていましたが、そうはならず。

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