豊島将之

「序盤・中盤・終盤 隙のない男」豊島将之八段が強すぎて強すぎる!

2017/11/15

かねてから大器との呼び声が高かった豊島将之八段が今、ものすごい勢いで勝ちまくっています。

トップ棋士相手にも勝ちまくる

豊島八段の2017年度成績は30戦26勝4敗(勝率:0.8666)で、勝率は藤井聡太四段と並んで1位タイです(2017年11月8日現在)。

ただ藤井四段の場合は、まだ棋士になって1年ちょっとのC級2組所属ですから、さほど強くない棋士ともよく当たります。

ところが豊島八段の場合はA級棋士ですから、当然対局相手もトップクラスの棋士がほとんどです。

それでいて中原誠十六世名人の最高勝率記録を上回る勢いで勝っているのですから、この強さたるや尋常ではありません。

タイトル戦勝ち上がり状況まとめ

(画像:日本将棋連盟より)

2017年度の棋戦でまだ挑戦者が決まっていない棋王戦、王将戦、叡王戦、名人戦のうち、棋王戦では敗退しましたが、残る3つはいずれも勝ち残っています。

第67期王将戦

王将戦ではもうすでに、ほぼ挑戦権を手中にしたも同然の状況です。

3戦全勝で迎えた5回戦(3回戦が抜け番)で渡辺明竜王に勝ち、4連勝を決めると同時に、その他6名が全員2敗以上になり、最低でもプレーオフ進出が確定しました(残留は決定)。

残る2戦のうちどちらか1勝すれば、その時点で挑戦者になれることが確定します。

追記:6回戦で糸谷哲郎八段に負け、挑戦権の行方は最終戦に持ち越しとなりました。

11月21日(火)に王将リーグの最終局が一斉に行われるので、今月中に挑戦者になれるかどうかがはっきりします。

第3期叡王戦

今期からタイトル戦に昇格した叡王戦でも、八段戦予選を勝ち上がり、順当に本戦トーナメントに進出しています。

予選決勝では同じくA級棋士の広瀬章人八段を相手に、一方的に攻め立てて快勝。

現時点ではまだ本戦の対局が始まっていないのでなんともいえませんが、戴冠の最有力候補のひとりであることは間違いありません。

第76期A級順位戦

今期から悲願のA級に参加している豊島八段ですが、こちらも4戦全勝で独走態勢に入っています。

5回戦では今期の名人戦挑戦者である稲葉陽八段との直接対決を制し、もうこれで挑戦者は決まったんじゃないかとの説すらあります。

今日はA級順位戦が3局。

特に稲葉ー豊島戦に注目していて、豊島勝ちなら挑戦者は決まりかもというくらいに見ています。

個人的に実績と実力の差が1番大きいと思うのが豊島さんで、まだタイトルがないですし、そろそろではないかなと勝手に予想しています。

(引用:大平武洋の自由な日々より)

「20代のA級新参棋士がぶっちぎりで挑戦者になる」流れは、2015年度の佐藤天彦八段(現名人)、2016年度の稲葉陽八段から続いています。

このまま順当に行けば、豊島八段もその流れを引き継ぐことになりそうです。

一般棋戦

さらに一般棋戦ではJT杯日本シリーズで決勝に進出しており、昨年に続いての連覇が懸かっています。

NHK杯でもベスト16まで勝ち上がってきており、ここでもまだまだ勝つことでしょう。

棋士生活10年目の戴冠なるか?

これまで見てきて分かる通り、王将戦と名人戦で、挑戦権が手に届く位置に付けています。

「将来の名人候補」と将来を嘱望され続けてきた豊島八段もすでに27歳になり、棋士になってからはもう10年が経っています。

20歳で王将戦挑戦者になり、そのまま時代を築くかとも思われましたが、現在に至るまでタイトルを獲得できていません。

ですが最近の圧倒的な勝ちっぷりは、A級棋士になって何かが吹っ切れたのでしょうか。

これまで無冠に甘んじてきた鬱憤を晴らすか如く、半年後にはタイトルの2つや3つを占めているかもしれません。

-豊島将之