藤井聡太

【12/10】 NHK杯ベスト8を懸け、A級棋士・稲葉陽八段に挑む藤井聡太四段

2017/12/11

(画像:AbemaTimesより)

いよいよ明日12月10日()、藤井聡太四段の第67回NHK杯3回戦の対局が放送されます。

藤井四段がこの対局に勝てばベスト8進出が決まり、初の棋戦優勝が見えてくるまでになります。

追記:藤井聡太四段が稲葉陽八段に負け、NHK杯ベスト16で敗退

強敵・稲葉陽八段

(画像:佐藤天彦名人vs稲葉陽八段。第75期名人戦七番勝負の展望は?より)

藤井四段がベスト8入りを懸けて戦うその相手は、稲葉陽(いなば あきら)八段。

29歳の若さながら棋界のトップ10たるA級棋士であり、今年の名人戦挑戦者でもあります。

2016年度に初めてA級に昇級し、新参ながら8勝1敗の圧倒的成績で挑戦権を獲得しました。

番勝負は(藤井フィーバーの影で)佐藤天彦名人に2勝4敗で敗退しましたが、第1局で快勝するなど大いに健闘しました。

つまりは藤井四段が以前に対局した、菅井竜也七段(現王位)豊島将之八段に匹敵するトップ棋士だということです。

実兄・稲葉聡氏もアマ強豪

これは余談ですが、稲葉八段の実兄である稲葉聡氏はアマ強豪として有名な方で、2015年にアマチュア選手として初めて公式戦で優勝しています。

さらに聡氏は、修業時代の藤井聡太四段の練習相手を務めていたことがあり、そのときのエピソードが将棋世界 2017年11月号 ドキュメント 神を追いつめた少年【第4章】に詳しく書かれています。

トップ棋士相手にはまだ分が悪い藤井聡太四段

藤井四段にとって公式戦でA級棋士と当たるのは本局が2度目。

史上最年少で棋士になり、しかもいきなり29連勝して社会的ヒーローにまでなった藤井四段ですが、棋士になってからはまだ1年ちょっと。

なので実績はほぼ皆無に等しく、トップ棋士と当たる機会はまだまだ少ないのです。

1局目は先述の、第43期棋王戦本戦トーナメント1回戦での対・豊島将之八段。

関連記事:藤井聡太四段が公式戦4敗目 A級棋士・豊島将之八段に力負け

その将棋は藤井四段の先手番で始まりましたが、うまく千日手に持ち込まれ、指し直し局ではものの見事に完敗を喫しています。

さすがの藤井四段でも、タイトル保持者やA級棋士を相手には、まだちょっと実力差があるのかな...くらいの位置にいると思います。

是非とも藤井四段に勝っていてほしい(対局自体はすでに終わっている)のですが、正直、勝つのは厳しい相手だと言わざるを得ません...。

藤井聡太四段のNHK杯クロニクル

(画像:藤井四段が森内九段破る NHK杯、異例の生放送より)

藤井聡太四段の第67回NHK杯を振り返っておきましょう。

まだ藤井フィーバーが始まる前の2017年2月23日に、予選で浦野真彦八段、北浜健介八段、竹内雄悟四段に3連勝し、もちろん史上最年少で本戦トーナメントへ駒を進めます。

本戦1回戦では、昨期の棋王戦挑戦者の千田翔太六段に勝利します。

本局は4月17日に行われ、本来なら5月14日に放送されるまで勝敗は分からないはずでしたが、この頃にはもう藤井フィーバーが始まりつつあったので、対局後すぐに結果が公表されました(ちなみに本局は29連勝の中の13連勝目)。

さらに2回戦の森内俊之九段戦は、対局が生放送されるという、1回戦以上の異例の対応が為されました。

棋士になって初めての連敗をして迎えた本局(9月3日)ですが、森内九段の十八番たる矢倉を受けて立ち、見事に勝利!

関連記事:藤井聡太四段の尋常ならざるスター性

異例の生放送を全国の視聴者が注目する中で、永世名人を破るというインパクトのある勝利でした。

それらに比べれば、本局は通常通りの放送ですが、解説を務めるのが谷川浩司九段なので、NHKもそれなりに力を入れていることが伺えます。

-藤井聡太