藤井聡太

50年ぶりの最高勝率記録更新がガクッと遠のいた藤井聡太四段

2017/12/15

将棋界の年度最高勝率は、中原誠十六世名人が1967年度に記録した、47勝8敗(勝率:0.8545)です。

この50年破られていない大記録の更新も、藤井聡太四段に期待されています。

...なのですが、先月末に50年ぶりの最高勝率記録更新がいよいよ現実味を帯びてきた藤井聡太四段という記事を書いてから約2週間が経ち、状況が大きく変わりました。

最高勝率記録更新がガクッと遠のく

(画像:藤井聡太四段インタビュー 夏、十四歳の声より)

藤井聡太四段の今年度成績は2017年12月13日現在、51戦42勝9敗(勝率:0.8235)となっており、50年振りの最高勝率記録更新が遠のいてしまっています。

藤井四段は先月末から、公式戦で3局戦い、トータル1勝2敗でした。

たった2敗しただけで

11月29日に第89期棋聖戦一次予選で大橋貴洸四段に負けました。

もしこの将棋に勝って二次予選に進出していれば、その遥か先には羽生善治棋聖のタイトル通算100期を懸けての番勝負もあったりしたので、非常に惜しい敗戦でした。

12月に入ってからはまず、7日に第76期C級2組順位戦7回戦で高野智史四段に勝利し、無傷の7連勝を決めています。

それまで6戦全勝の藤井四段と5勝1敗の高野四段という、勝った方が大きく昇級に近づく大一番でしたが、藤井四段が終盤で気付きにくい桂打ちの妙手で勝ち切りました。

そして10日には、A級棋士・稲葉陽八段とのNHK杯3回戦(テレビ棋戦なので本局はすでに対局済みで、放送されたのが10日)でしたが、やはりというか負け。

関連記事:藤井聡太四段が稲葉陽八段に負け、NHK杯ベスト16で敗退

藤井四段も終盤に粘って見せ場をつくりましたが、まだ地力ではA級棋士には分が悪いようです。

もしも最高勝率記録を塗り替えようと思ったら

ついこないだまでは48戦41勝7敗(勝率:0.8541)で最高勝率記録に肉薄していたのが、たった2つ黒星が増えただけで、この勝率の下がりようとは...。

高勝率棋士の宿命といえば宿命ですが、1勝してもほとんど上がらないのに、1敗するとガクッと落ちてしまう不条理。

そもそも勝率0.8545を超えようと思ったら、単純計算で6勝1敗ペース(0.8571)で1年間勝ち続けなければいけないわけです。

関連記事:中原誠十六世名人が1967年度に記録した47勝8敗(勝率:0.8545)

ちなみに藤井四段が今の9敗のまま最高勝率記録を超えようと思ったら、ここから11連勝して、62戦53勝9敗(勝率:0.8548)まで引き上げなければいけません。

つまり最高勝率記録を塗り替えるためには、順位戦昇級はもちろん、朝日杯と叡王戦で優勝する勢いで勝ち続ける必要があります。

-藤井聡太