藤井聡太

藤井聡太四段の向上心

第11回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントへの出場を決めた藤井聡太四段。

二次予選で屋敷伸之九段、松尾歩八段を連破し、今まで公式戦で勝ったことのなかったA級棋士&B1棋士にも勝利しました。

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午後の松尾戦の対局後、感想戦とインタビューを終えた藤井四段は、ある場所へと足を運びます。

終局後の藤井聡太四段

(画像:棋王戦中継ブログより)

藤井聡太四段が向かった先は、同日に行われていた別の将棋を検討している棋士が集まっている、控室でした。

森内俊之九段近藤誠也五段高見泰地五段千田翔太六段などなど、これまでに公式戦で負かした先輩とともに、継ぎ盤に向かいます。

強敵相手に1日で2局も指し、相当に疲れていたはずですが、それよりも強者の指し手を吸収しようという向上心が勝るのです。

実力を高めるため、ひたむきに将棋に取り組むその姿勢には、感服するばかりです。

25歳同士の挑戦者決定戦

(画像:棋王戦中継ブログより)

藤井四段が疲れをおしてまで検討したかったその対局は、第43期棋王戦挑戦者決定戦第1局です。

渡辺明棋王への挑戦権を懸けて、永瀬拓矢七段(勝者組)と黒沢怜生五段(敗者組)が火花を散らしていました。

永瀬七段と黒沢五段はともに1992年生まれで、現在25歳。

つまり渡辺棋王は昨年度の千田翔太六段(1994年生まれ)に続いて、20代の若手棋士を相手に防衛戦を戦うことになります。

黒沢怜生五段の制勝

振り飛車党の黒沢五段が(将棋世界 2018年2月号で特集される)先手中飛車に振って穴熊に潜り、振り飛車党から居飛車党へモデルチェンジした永瀬七段は負けじと居飛車穴熊で対抗します。

永瀬七段が有利な形勢が長く続きましたが、藤井四段が検討に加わったあたりから徐々に黒沢五段が巻き返していきました。

振り飛車側が捌くか、居飛車側が抑え込むかの勝負でしたが、どうも永瀬七段が受け間違えた感じです。

そして最後には、全国の振り飛車党の憎きイビアナを姿焼きにして勝っています。

決着は年末に持ち越し

棋王戦の挑決は、変則二番勝負が採用されています。

なお、本戦はベスト4以上は2敗失格制となり、敗者復活戦があります。

挑戦者決定戦は変則2番勝負で、勝者組優勝者は2局のうち1回勝てば挑戦権を得ますが、敗者復活戦優勝者は2連勝が挑戦の条件となります。

(引用:日本将棋連盟より)

敗者組から勝ち上がった黒沢五段は2連勝が必須なのに対し、永瀬七段は1勝1敗でもOK。

早い話が、12月27日(水)に行われる第2局に勝った方が、渡辺棋王への挑戦権を得られます。

棋王戦の挑決は例年、1局目を年末に行い、2局目がある場合は年明けに行っていましたが、今期は年が変わる前に決着がつくスケジュールになっています。

-藤井聡太