藤井聡太

語彙力だけでなく、文章力も中学生離れしている藤井聡太五段

藤井フィーバーが始まった頃、終局後のインタビューで藤井聡太五段が「望外」など、中学生とは思えない単語を使うことが話題になりました。

終局後などに語る「望外」「茫洋(ぼうよう)」「僥倖(ぎょうこう)」などの言葉の数々が中学生離れしていると話題になっている。数字同様に、言葉にも深い関心を持つ。

(引用:史上最年少棋士・藤井聡太四段、14歳の覚悟と日常より)

このように、中学生離れした語彙力を持つ藤井五段ですが、実は文章を書いても中学生離れしているのです。

ただし、書いた文章は「自戦記」なので、将棋を知らない人が読むようなものではなく、ゆえに文章力については、世間ではまだあまり知られていません。

文章力も優れている藤井聡太五段

(画像:【藤井聡太自戦記を先行公開】藤井聡太四段 炎の七番勝負より)

藤井五段が初めて書いた自戦記は、将棋世界2017年6月号に掲載されたのですが、その文章が、中学生が書いたものとは思えないほどの出来栄えだったのです。

中学生棋士の大先達である谷川浩司九段が、著書「中学生棋士」の中で、それについて賞賛しています。

将棋専門誌「将棋世界」2017年6月号には、14歳の藤井四段が羽生三冠と指して勝った非公式戦の「自戦記」が載った。

自戦記とはその将棋を振り返りながら、指し手の意味や自分の思考内容を明らかにする記事である。これがまた、話題になった。

内容は将棋のこととはいえ、14歳の文章としては構成や表現などがすぐれていたからだ。

(引用:中学生棋士 P.47~48より)

編集の必要すらない

その中学生離れした文章の一部が、【藤井聡太自戦記を先行公開】藤井聡太四段 炎の七番勝負から読むことができます。

そして、この自戦記について最も驚くべきは、その中学生離れした文章力ゆえに、編集者による手直しが一切入っていないことなのです。

読書と新聞購読で培われた文章力も既に披露している。羽生善治3冠(46)を破り、衝撃を与えた非公式戦の自戦記を月刊誌「将棋世界」に9ページにわたり寄稿したが、同誌編集長は「全く直す必要がなかったので、頂いたまま掲載しました。驚きました」と明かす。

(引用:史上最年少棋士・藤井聡太四段、14歳の覚悟と日常より)

このことについては、前述の「中学生棋士」の文中にも同様の記述があります。

なお、この自戦記は、「天才棋士降臨・藤井聡太」にも収録されており、将棋世界を入手できない方でも全文を読むことができます。

さらに同著には、将棋世界には掲載されなかった、第1局から第6局までの自戦記も書き下ろされており、その冒頭を『天才棋士降臨・藤井聡太』制作が進行中。自戦記の一部を公開!にて読むことができます。

文章が優れているのは「昇段の記」のときからそうだった

それにしても、まだ中学生だというのに、なぜこれだけの文章が書けるのだろう?

やっぱり幼い頃から、本や新聞をたくさん読んできたからだろうか?

そういえば、藤井フィーバーが始まる前、藤井五段の「四段昇段の記」を読んだときも、中学生とは思えないほど文章がしっかりしている、と思いました。

関連記事:藤井聡太四段の「四段昇段の記」が、中学生が書いたものとは思えない

その当時は「誰か大人が手直ししたのだろう」と思いましたが、前述の自戦記は一切手直しされていない...ということは、「昇段の記」の方も...?

-藤井聡太