【1/6】藤井聡太四段の2018年最初の対局は、大橋貴洸四段へのリターンマッチ
2018/01/07
2017年最後の対局を景気よく白星で飾り、記録四部門を全て1位で終えた藤井聡太四段。
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藤井四段の年明け最初の対局は、指し初め式を終えて早々、6日(土)に行われます。
第59期王位戦予選準決勝、その対局相手は大橋貴洸四段です。
棋聖戦の雪辱戦
(画像:日本将棋連盟より)
藤井聡太四段と大橋貴洸四段は、第59回三段リーグを勝ち抜き、2016年10月1日付で共に四段昇段を果たした、いわば同期の間柄。
両者は2016年度末に2度対局し、藤井四段の2戦2勝。
しかし2017年度、藤井四段は最近、大橋四段に痛い目に遭わされました。
11月29日に第89期棋聖戦一次予選決勝で負かされ、二次予選進出を阻まれています。
王位戦予選は持ち時間4時間
藤井聡太四段が29連勝への道をひた走っている頃、「藤井聡太四段は早指しが苦手?」という記事を書きました。
一時はそれも杞憂かな?とも思ったのですが、その後の対局を見る限り、秒読みがやや苦手のようです。
どうも藤井四段は、15歳の若さにしては珍しい「長考派」の棋士らしく、先述の大橋戦(棋聖戦予選は持ち時間が1時間しかない)では、秒に追われてギリギリでの着手が頻発していました。
この「秒が読まれるギリギリでの着手」は、NHK杯3回戦の稲葉陽八段戦でも度々見られました。
視聴者の心臓に悪いだけでなく.....映像を厳密に精査すれば、一回くらいは時間切れをやらかしているのではないか?とも思うくらいです。
ただ、この王位戦では予選でも持ち時間が4時間あるので、今回は期待できるのではないかと思っています。
なお本局は、AbemaTVで生中継があります。
偉大なる先達・谷川浩司九段との対局を懸けて
(画像:谷川浩司九段が語る角換わりの歴史より)
藤井四段は第59期王位戦では、小林健二九段、小林裕士七段、北浜健介八段に勝ってここまできました。
この大橋戦に勝った場合、予選決勝で待ち受けたるは、中学生棋士の大先達・谷川浩司九段との対局。
勝てば挑戦者決定リーグ入りという意味でも、中学生棋士対決という意味でも、世間からの注目が集まるのは間違いありません。