ネット中継将棋観戦記(藤井聡太四段)

そして藤井聡太四段は、藤井聡太五段になった

なぜなら、2018年2月1日に行われたC級2組順位戦9回戦で梶浦四段に勝って9連勝を決め、C級1組への昇級が確定したからである。

それにより、同時に五段への昇段規定を満たしたことで、「藤井四段」として世間から賞賛されてきた天才少年は、同日を以て「藤井聡太五段」になったのです。

2018年1月31日を以て、藤井聡太「四段」は最後になるかもしれないと書きましたが、見事に世間の期待に応えてくれました。

やや苦心していた序盤

局後に行われたインタビューで、藤井聡太五段は本局の序盤についてこう語りました。

--きょうの将棋を振り返って

「序盤は少し作戦負けしました。その後、中盤で一気に激しく、とても難しい展開になりましたが、踏み込んでいけたのが良かったと思っています」

(引用:藤井聡太新五段「昇級・昇段を果たせ、とても良かった」より)

梶浦四段に仕掛けられてからは、後手が指し手に苦心している様子があって、例えば60手目△5四銀は、模様がよければ指さない類の手だと思います。

私はこの対局をAbemaTVで中継を観ていたのですが、実はこの日、最低のタイミングで風邪をひきました(実は今もちょっとツライです)。

熱は出ていなかったので、藤井四段の昇級&昇段の瞬間をこの目で見ようと頑張っていたのですが、60手目△5四銀が指された頃に力尽き、しばらく眠っていました。

華麗な寄せで昇級&昇段決定!

(画像:AbemaTIMESより)

それから数時間後に目が覚め、熱が下がっていることを確認してからAbemaTVにアクセスすると、それから間もなく△6六歩が指されました。

形勢についてはハッキリとは分かりませんでしたが、なんとなく後手が勝ちそうな雰囲気(解説の棋士の口数が少なくなる、あの終局直前特有の空気)を感じ取りました。

その後まもなく、藤井四段が華麗に寄せ切りました。

桁外れの詰将棋解答能力を誇る藤井四段にとっては、金銀5枚+飛車の横利き付きの先手陣といえど、簡単なパズルを解くが如く、に過ぎないのでした。

藤井聡太「五段」はわずか16日間だけの存在かもしれない

2016年10月1日付で四段に昇段し、五段に昇段したのが2018年2月1日付。

つまり、藤井聡太という棋士の「四段」としてのキャリアは、1年4ヶ月間だったということになります。

ですがそれ以上に、「五段」としてのキャリアは、さらに短い「16日間」で終わるかもしれません。

本日発売の将棋世界 2018年3月号でも大々的にアピールされている、今月17日に控えた第11回朝日杯将棋オープン戦

羽生善治竜王を破り、その先にある優勝を果たすことができれば、それを以て「六段」に昇段できます。

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