藤井聡太

【3/8】日本一有名な師弟による公式戦初対局! 杉本昌隆七段 vs 藤井聡太六段

今から約1ヶ月前の2月5日、藤井聡太五段(当時)が、五段昇段後初の対局で、南芳一九段に230手の末に大逆転勝ちしました。

この勝利により、師匠の杉本昌隆七段が待ち受ける、第68期王将戦一次予選2回戦に歩を進めました。

そしてついに明日...いやもう日付が変わったので今日、日本一有名な師弟による公式戦初対局が行われます。

藤井聡太六段の「恩返し」を懸けた一局


将棋界では、公式戦で弟子が師匠に勝つことを、「恩返し」といいます。

弟子が師匠に勝つことを、棋界では「恩返し」と言います。弟子はその成長ぶりを見せることが、何よりも師匠に対する恩返しである、という意味です。

(引用:藤井聡太五段、大逆転勝利で師弟戦実現!より)

ただし、現代の棋士は必ずしもこの意味での「恩返し」を望んでいるとは限りません。

杉本七段は、藤井六段が棋士になって間もない頃のインタビューでは、「そういう恩返しはいらんです」と答えています。

「弟子が師匠と当たるところにまで来るのは、師匠冥利に尽きます。でも、そういう恩返しはいらんです」

杉本はそう言って苦笑していた。

「本当の恩返しは、むかし師匠が痛い目に遭わされた人たちに、勝ってくれることです」

それはつまり、藤井が羽生らに勝って、タイトルを取ってくれることを願っている、ということだろう。

(引用:藤井聡太 天才はいかに生まれたか P.123より)

関連記事:将棋界では、公式戦で弟子が師匠に勝つことを「恩返し」という

練習将棋では師匠の勝率は約2割

師弟は、公式戦で対局するのは今回が初めてですが、研究会などではすでに何局も指しています。

師匠いわく、今まで約100局ほど指し、勝率は師匠が2割程度だそうです。

小学4年時に弟子に迎えて以来、練習将棋を重ねたが「彼とは意識的に指す機会を減らしていた。100局ぐらいでは?私が勝つのは2割ぐらい。ここ1年は全然勝ってない」と苦笑して振り返りつつ「愛知県在住の棋士同士で、弟子と指せるのは特別な思いがある」と感慨深げ。

(引用:藤井五段、師匠と対決へ!杉本昌隆七段「せっかくなのでじっくり長く指したい」より)

藤井聡太六段が弟子入りしてから、三段リーグを抜ける頃までの戦いの軌跡は師匠と弟子の戦いの軌跡 杉本昌隆七段 vs 藤井聡太四段の記事にまとめています。

師匠が貫録を見せるか、弟子が「恩返し」を果たすか

注目の師弟戦の、さらに注目すべきはやはり、「どちらが勝つか」です。

ひとまず師弟それぞれの、今年度成績(2018年3月6日現在)を比べてみましょう(データ:日本将棋連盟より)。

棋士 対局数 勝数 負数 勝率
杉本昌隆七段 22 9 13 0.4090
藤井聡太六段 69 58 11 0.8405

フツーに考えれば、藤井六段の方に分がありそうです。

まだ棋士になって1年半ほどしか経っていないというのに、いったいどれだけの偉業を残してきたことか...。

かたや師匠の方は、いかにも盛期の過ぎたベテランの成績ですが、簡単に負けるつもりは微塵もないご様子。

過去の対戦成績は、藤井が小学生時代に弟子入りしてから一昨年10月にプロになるまでで、約100戦のうち杉本の勝率が2割ほどといい、「世間的に勝てないと思われるのもしゃくなんで…いい将棋を指したいと思う」と力を込めた。

(引用:杉本七段、愛弟子との対局へ「勝てないと思われるのもしゃく」より)

藤井聡太六段が「恩返し」を果たすのか、それとも杉本昌隆七段が貫録を示すのか。

羽生善治竜王や佐藤天彦名人といったトップ棋士と戦うときとはまた違った興味深さがあり、どのような将棋になるのかとても楽しみです。

-藤井聡太