将棋の渡辺くん

伊奈めぐみ先生が描く、渡辺明棋王の竜王失冠

2018/03/15

勝負事には、当たり前ですが勝者と敗者が生まれます。その世界では、誰かが栄光を手にする反面、苦渋をなめている者も……。2017年暮れ。竜王戦七番勝負。今回の内容は、渡辺棋王の奥さまにしか描けないであろうものとなっております。必見です。

(画像及び文章:別冊少年マガジン 2018年4月号より)

2017年12月5日、羽生善治棋聖が竜王を奪取し、前人未到の「永世七冠」を達成

藤井フィーバーから始まる将棋ブームも相まって、たくさんの会見やインタビューが行われました。

では、その敗者の立場に在った渡辺明棋王には?

...そう、それができるとしたら、この方しかいません。

渡辺棋王の奥様にしか描けない別マガ2018年4月号

将棋の渡辺くん3巻と同日に発売された別冊少年マガジン 2018年4月号は、奥様が描く渡辺明棋王の「竜王失冠」についてです。

渡辺棋王は失冠後、その胸中をブログに綴っておりますが、それらほぼそのままプラスアルファ、というイメージです。

プラスアルファの部分が、奥様にしか描けない...というか聞けない内容で、色々と気になることを質問し、渡辺棋王がそれに答えてくれています。

竜王失冠直後の笑えない話

それにしても肩にカメラが乗るというのはああいう感じなんですね。

勝負の世界なのでそれも仕方がないです。

(引用:竜王戦第5局。より)

この「肩にカメラが乗る」という表現について、(マンガ内で)奥様が比喩かどうか尋ねるのですが、棋王は否定します。

比喩でないならなんなんか、と考えれば、答えはおのずからひとつしかないのですが.....笑えない。マジで笑えない。

渡辺棋王が復活してからなら笑い話に思えますが、現時点では笑えません。

来年に巻き返せなければ...。

今は改めて出直しという気持ちですが、具体的にどこを修正すればいいのかは分かりません。

羽生さんとの今までの番勝負の中でも今回が最も完敗のような気もしますし。

来年に巻き返せなければズルズルと下がっていくんだと思います。

(引用:竜王戦第5局。より)

渡辺棋王は年が明けても巻き返せず、まさかのA級からも陥落しました。

関連記事:在り得ないことが2つも起こった、2017年度の「将棋界の一番長い日」

唯一の救いは、棋王戦第3局で完勝し、虎の子「棋王」の防衛に王手をかけたこと。

単行本の4巻が、2019年の秋に出ると(3巻のあとがきで)予告されていますが、その頃には、もう一度かつての地位を取り戻せているでしょうか。

30代半ばにして、ズルズルと下がっていく渡辺棋王を見たい人など、一体どこにいるというのか。

-将棋の渡辺くん