羽生善治

羽生善治竜王の『100期 or 無冠』が懸かる平成最後の竜王戦

2018/10/09

この秋から始まる、平成最後の竜王戦。

竜王位を防衛する立場に在る羽生善治竜王にとっては、タイトル通算100期の達成と同時に、約27年ぶりの無冠転落が懸かっています。

これは勝っても負けても、どえらいことになるのは間違いありません。

足踏み中の「タイトル通算100期」の達成

(画像:棋聖戦中継ブログより)

羽生竜王が今年度、名人戦でも棋聖戦でもタイトル100期を逃した...という話は、すでに何度も記事にしているので、是非ともこちらをご覧下さい。

名人戦→名人復位そしてタイトル通算100期を達成できなかった羽生善治竜王

棋聖戦→疾風怒涛の豊島将之棋聖

この記事では、「無冠」の方に比重を置いたことを書いていきます。

1991年3月から今までずっと、タイトルを保持し続けている

羽生善治竜王は19歳のとき、平成元年に行われた第2期竜王戦で初タイトルを獲得し、スターダムへと昇りました。

羽生の初タイトル獲得は、1989年の第2期竜王戦。19歳2ヶ月でのタイトル獲得は、後に屋敷伸之の18歳(棋聖)に抜かれるまで最年少記録だった。翌年11月、谷川にタイトルを奪われ、無冠の前竜王となるが、4ヶ月後の1991年3月に棋王位を獲得して以来、現在に至るまで無冠になったことがない。

(引用:将棋世界2018年3月号 P.18より)

なお、竜王挑戦時に名乗っていた「六段」が、現時点での、羽生竜王が名乗った最後の段位です(参照:将棋世界Special Vol.2 「羽生善治」より)。

19歳の青年が40代後半になってしまうほどの長きに渡り、将棋界の頂点に君臨し続けているのが、『羽生善治』という棋士なのです。

前期に続いて今期もドラマチックな竜王戦

平成最初の竜王戦で初タイトルを獲得した羽生竜王が、平成最後の竜王戦で100期か無冠かを懸けて戦う。

前期の永世七冠シリーズといい、こんなにもドラマチックなストーリーが出来上がるのも、羽生竜王がスーパースターたる由縁なのでしょう。

藤井聡太七段という新たなスーパースターが現れてはいますが、彼はあくまでも羽生時代の次の時代を背負って立つ棋士...ということなのでしょう。

平成の終わりの将棋界を盛り上げるのは、平成の第一人者たる羽生竜王なのです。

追記:挑戦者は広瀬章人八段!

今期の竜王戦挑戦者は、広瀬章人八段に決まりました。

広瀬八段がタイトル戦の挑戦者になるのは、2015年の王位戦以来、実に3年ぶり。

2010年に23歳で王位を獲得して以来、8年ぶりの戴冠を目指し、羽生善治竜王との七番勝負を戦います。

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