藤井聡太

藤井聡太七段はC級1組をも1期抜けできるか!?

昨年度から順位戦に初参加し、見事全勝で1期抜けを果たした藤井聡太七段。

関連記事:藤井聡太六段のC級2組順位戦1期抜けへの軌跡

今期も昇級を目指し、第77期C級1組順位戦を戦います。

将棋界で、最も歴史のあるタイトルである『名人』になるために!...それもできれば10代のうちに

昇級には全勝がほぼ必須

昨年度のこのクラスでは、9勝しながら昇級できなかった棋士が2人も現れました

しかも、その内の1人である佐々木勇気六段は、順位が6位とかなり高かったにも関わらず、です。

そして第74期でも第75期でも、9勝しながら頭ハネを食らった棋士がいます。

なぜこんなことになっているかというと、片上大輔六段のブログから引用すると...。

より根本的なことを言えば、現行の仕組み上C1に人数がたまっていく設計になっていて、それが具体化した結果過去のルールが制度疲労を起こしている、というのが実態ではないかというのが私の考えです。

(略)

現在を20年前頃と比較すると人数固定のA・B1は当然のこと、実はB2・C2も人数の増減はそれほどなく、その間C1だけが人数を増やし続けて1.5倍程度に膨らんでいます。

9-1の頭ハネが起きない年のほうが珍しくなくなってきたこと等も、人数の変化によって説明がつきそうです。

(引用:daichanの小部屋より)

とどのつまり、初参加ゆえに順位の悪い藤井七段は、本当に全勝しないと昇級できない可能性が高いわけです(昨年は、8勝だと多分無理だから最低9勝が必要だよね、くらいのイメージ)。

全勝なら順位に関係なく昇級できる(最近になって明文化された)ので、頭ハネもクソもありません。

藤井聡太七段が戦う10人の棋士たち

さて、「藤井七段が昇級するには全勝しないといけない」という前提で、藤井七段の対戦相手を見てみましょう。

流石の藤井七段といえども、容易に勝てるとは思えない棋士が2人もいます。

対局 相手 年齢 前期成績(所属)
1 森下卓九段 52 3勝7敗(B2)
2 豊川孝弘七段 51 5勝5敗(C1)
3 西尾明六段 38 5勝5敗(C1)
4 青野照市九段 65 2勝8敗(B2)
5 千葉幸生七段 39 6勝4敗(C1)
6 増田康宏六段 20 8勝2敗(C2)
7 門倉啓太五段 31 4勝6敗(C1)
8 富岡英作八段 54 3勝7敗(C1)
9 近藤誠也五段 22 8勝2敗(C1)
10 都成竜馬五段 28 8勝2敗(C2)

(*日本将棋連盟:第77期C級1組順位戦第76期B級2組同C級2組より、再構成して引用。段位及び年齢は2018年8月11日現在のもの)

その2人とは、増田康宏六段(33位)と近藤誠也五段(6位)です。

まだ20代前半と若く、かつ通算勝率が7割を超えている、ゴリゴリの昇級候補です。

実は、この2人との対戦が組まれているのも、「参加2期以内の棋士同士の対戦が増える」(←これもdaichanの小部屋より)という、C1特有のルールというか、ルールの副作用みたいなものの産物です。

越えるべき2人の若手強豪

藤井七段はこの2人には、昨年の29連勝の過程で1回ずつ勝っています。

近藤誠也五段には19戦目で、増田康宏六段は言わずと知れた29戦目の敵役です。

じゃあもう一回戦えば次も勝てるのかというと、そんなことは到底思えません。

増田六段は今年すでに竜王戦で完璧に負かされ、昨年の29連勝のリベンジを見事に果たされています。

近藤五段も2016年度にC2を1期抜けし、2017年度もC1で8勝し、今期は順位を大幅に上げています。

藤井七段、開幕3連勝スタート

(画像:AbemaTIMESより)

今期の順位戦は、6月18日(月)に大阪府で発生した地震の影響により、関西で行われるはずだった1回戦が延期になりました(参照:日本将棋連盟より)。

藤井七段の場合、2回戦(7/3)が事実上の開幕局となり、1回戦は7月20日に行われました。

藤井七段はその2局とも見事制し、昇級に向けて幸先よく2連勝。

さらに3戦目では西尾明六段に勝ち、3連勝を決めると共に、公式戦通算100局に到達しています。

-藤井聡太