菅井竜也 豊島将之

平成最後の王位戦は、平成最初で最後の『平成生まれの棋士』同士のタイトル戦

2018/08/26

第59期王位戦を現在進行形で戦っている、豊島将之棋聖と菅井竜也王位。

前者は「史上初の平成生まれの棋士」であり、後者は「平成生まれで初めてタイトル保持者になった棋士」です。

そしてこの王位戦は、平成最初で最後の平成生まれの棋士同士によるタイトル戦でもあります。

平成最初で最後の『平成生まれの棋士』同士のタイトル戦

2018年度中に行われるタイトル戦の在位者は、番勝負が始まる順に、中村太地王座(1988年生まれ)→羽生善治竜王(1970年生まれ)→久保利明王将(1975年生まれ)→渡辺明棋王(1984年生まれ)です。

残る4棋戦のタイトルホルダーが全員昭和生まれのため、必然的に、平成生まれ同士のタイトル戦が2018年度中に実現することもあり得ません。

1989年1月8日から始まった平成時代は、2019年4月30日をもって終わります。

前期とはスケジュールが大幅に変わらないことが前提として)年度が明けてから七番勝負が始まる第4期叡王戦については、高見泰地叡王(1993年生まれ)が平成生まれなので、挑戦者によっては平成生まれ同士のタイトル戦になります。

ただ、シリーズ開幕時は平成でも、その決着がついたときには平成ではなくなっている可能性が極めて高いので除外しました。

今まで『平成生まれの棋士』がタイトル戦の挑戦者になったことが意外と少ない

(画像:王位戦中継ブログより)

平成生まれの棋士同士によるタイトル戦が、平成時代では今回の王位戦が最初で最後とは、ちょっと意外な感じもします。

それは何故かというと、平成生まれの棋士が、タイトル戦の挑戦者になったこと自体が意外と少ないのです。

2018年度の夏までで、上の2人と高見叡王の他には、下記のの3名だけです(段位はいずれも現在のもの)。

そしてこの3名はいずれも、羽生善治竜王と渡辺明棋王という、平成の将棋界を代表する2人の第一人者に阻まれています。

ただ、斎藤七段がこの秋から始まる第66期王座戦挑戦者になったので、平成生まれの棋士では4人目のタイトル保持者になる可能性があります。

防衛に王手か?挑戦者が追いつくか?が懸かる第4局

第59期王位戦は第3局までを終えて、2勝1敗で菅井王位がリードしています。

シリーズの趨勢を決める第4局は、まさしく明日から行われます。

菅井王位が勝てば防衛に王手をかけ、豊島棋聖が勝てばタイに持ち込める、重要な一局。

『群雄割拠』が早々に崩れるか、年内まで続くか

ちなみにこのシリーズ、豊島棋聖が王位を奪取した場合、群雄割拠(八大タイトルを8人の棋士で分け合っている状態)が早々に崩れます。

関連記事:八大タイトルを8人で分け合う時代が訪れた2018年度の将棋界

豊島棋聖が先日の棋聖戦を制したことで将棋界を群雄割拠たらしめ、その次の王位戦をも制した豊島二冠が群雄割拠を終わらせる...。

もしそうなれば、めちゃくちゃかっこよ過ぎます。

反対に、菅井王位が防衛に成功すれば、少なくとも2018年の内は群雄割拠が続くことが確定します。

第66期王座戦も第31竜王戦も、どちらも挑戦者が無冠の棋士なので、タイトルの移動はあっても、誰かが複数冠を保持することにはならないからです。

-菅井竜也, 豊島将之