渡辺明

今更ながら、渡辺明竜王の「明日対局」を読んでみた

2016/10/09

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伊奈めぐみさんのブログ「妻の小言」が予想外に面白かった、というかぼく好みの文体だったので、旦那である渡辺明竜王のブログを書籍化した「明日対局」を読んでみました。

2012年に出版された書籍なので、渡辺竜王は当時28歳。

この書籍の題名をずっと「あすたいきょく」と読んでいましたが、正しくは「あしたたいきょく」だそうです。

たしかに書籍をよく見たら、「あした」って書いてある。

初期のブログは内容たっぷり

2003年度から2011年度までの記事の中から、特に面白いものが抜粋されています。

初めてのタイトル戦や初タイトル獲得、3連敗からの4連勝で初代永世竜王に就いた第21期竜王戦などの、歴史に残るシリーズの感想や解説が丁寧に書かれています。

盤外では、息子さんが生まれたときのことや佐藤天彦三段(当時)がフリークラス入りの権利を捨てたときなど、興味深い記事がいっぱい。

近年のブログ記事は簡素に済まされていることが多いですが、開設当初はものすごく文章量も多く、局面図を用いてまで将棋を解説していたりもしています。

そして、なぜ内容が簡素になってしまったのか、その理由もまえがきで明かされています。

たいていのことを本音で答えてくれるのが、渡辺竜王の魅力のひとつですよね。

書籍オリジナルのコンテンツ

ただ過去の記事をそのまま抜粋しただけの書籍ではなく、この書籍オリジナルのコンテンツももちろんあります。

まず、巻頭インタビュー。

たっぷり16ページに渡って、以下のテーマについて、いつものハッキリ言い切る渡辺調のトークが楽しめます。

  • ブログを始めたきっかけ
  • ボナンザ戦
  • 将棋の勉強方法
  • デジタル媒体とのかかわり方
  • 競馬の魅力
  • 家族について

それとは別に、コラムも3編書き下ろされています。

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さらに、この書籍のカバーイラストと挿し絵はめぐみさんが担当しています。

「将棋の渡辺くん」で描かれる渡辺竜王よりも、目が子どもの描く怪獣みたいになっているのが特徴です。

興味のある人は是非とも買うべし

この書籍は、20代の渡辺竜王がどのようなことを考えていたのか、物事に対しどのように考えているのかを自ら書き記した、貴重な記録です。

ブログから過去の記事を遡って全部読めばお金はかかりませんが、その代わりに膨大な時間がかかります。

めぐみさんのブログを、最初から直近のものまで2日かけて読んだぼくが保証します。

渡辺明竜王について興味のある人は、是非とも買ってみて損はありません。

-渡辺明