藤井聡太

藤井聡太七段の2018年度(春&夏)を振り返る

2018年度の将棋界(春&夏)を振り返るの記事では、タイトル戦を中心に、今までの2018年度の将棋界について振り返りました。

なので必然的に、タイトル戦に登場していない藤井聡太七段についてはほとんど触れられなかったので、独立した記事を作りました。

今年度から高校生になり、夏には16歳になった藤井七段。

1年前の藤井フィーバーの頃ほどには騒がれてはいませんが、2018年度に入ってからも、相変わらず勝ちまくっています。

2018年度も連勝スタート!

藤井聡太六段(当時)は2017年度末、「もしかして30連勝するんじゃないのか!?」という勢いで16連勝しました。

結局は、年度最後の対局で負けて連勝がストップしたわけですが、2018年度に入ってからも、いきなり7連勝しました(NHK杯で今泉健司四段に負けて連勝ストップ)。

単純に考えれば、年度最後の対局(王将戦・対井上慶太九段)に勝っていた場合、24連勝まで伸びていたわけです。

もっとも「井上九段に勝つ=王将戦の予選の対局が行われる」ということなので、本当に単純に考えただけの話。

タラレバの話であり、どこまで連勝が伸びていたかなど、神のみぞ知る未来。

ですが少なくとも、昨年のように、NHK杯の結果が対局直後(6/11)に公表されていたとは思います。

最年少七段

(画像:読売新聞2018年5月19日朝刊より)

2月1日に五段に昇段(順位戦C級1組昇級)し、その16日後に六段に昇段(全棋士参加棋戦優勝)し、その約3ヶ月後に七段に昇段した藤井聡太七段。

...いざ文章にしてみると、ホントにあっという間の昇段ですね...。

竜王戦予選5組準決勝で船江恒平六段に勝ち、「竜王ランキング戦連続昇級」の規定を満たしたことでの昇段でした(出典:日本将棋連盟より)。

15歳9ヶ月での七段昇段は、加藤一二三九段の記録(17歳3ヶ月)を抜き、最年少かつ最速記録!

その勢いのまま決勝でも、石田直裕五段に快勝し、2年連続で決勝トーナメント進出!

特にこの将棋は、「藤井聡太の△7七同飛成」として後世に語り継がれていくであろう、類稀な寄せが炸裂しました。

王座&竜王&棋王→いずれも敗退

ここまで快進撃を続けてきた藤井七段ですが、7月に入ると、途端にストップがかかります。

王座戦では準決勝で斎藤慎太郎七段に、竜王戦では決勝T2回戦で増田康宏六段に敗れ、2018年内のタイトル戦登場の可能性が断たれます。

前述のNHK杯が放送されたのも同時期(7/15)であり、今年の7月は藤井七段にしては珍しく、負けが込んだ月でした。

その約2ヶ月後には、棋王戦で菅井竜也王位に再び屈し、2018年度中のタイトル挑戦の可能性もなくなっています。

2018年9月12日現在の、藤井七段の今年度成績は22戦18勝4敗(勝率:0.818)です(参照:日本将棋連盟より)。

負けた将棋が、いずれも本戦に入ってからなのは、藤井七段の成長の証といえるでしょうか。

それ以外は勝ちまくる

...と、まあ、さすがの藤井七段でも、スンナリとタイトル戦登場というわけにはいきませんが、その勝率が示す通り、相変わらず勝ちまくっています。

C級1組順位戦では今のところ4連勝しており、2年連続昇級に向けて幸先の良いスタートに成功しています。

特に3戦目の勝利により、四段昇段後の公式戦対局数が100局に到達しました。

日本将棋連盟の発表によると、通算100局に達したときの年齢は最年少記録(16歳と12日)で、その勝率(85勝15敗=0.850)は中原誠十六世名人と並んで1位タイだそうです(出典:日本将棋連盟より)。

来年度の棋戦の予選も順次始まっており、第90期棋聖戦一次予選2回戦では、里見香奈女流四冠との公式戦初対局が実現しました。

藤井七段にとって最後になった新人王戦でも、順当にベスト4(あと1勝で決勝三番勝負進出)まで勝ち進んでいます。

次戦で青嶋未来五段に勝てば、2度目の棋戦優勝を飾るべく、出口若武三段(右ブロックから勝ち上がってきた奨励会員)との決勝三番勝負を戦います。

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