ネット中継将棋観戦記(藤井聡太七段)

藤井聡太七段が第1局を制し、新人王に王手!

藤井聡太七段にとって最後の、第49期新人王戦。

その第1局を、藤井七段が出口若武三段に勝ち、新人王に王手をかけました!

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朝日杯以来の、自身2度目の棋戦優勝まで、あと1勝です。

戦型は相掛かり

(画像:新人王戦中継ブログより)

相掛かりの戦型に進んだこの将棋、序盤はなんとなく先手の模様がよさそうでした。

局後のインタビューで、藤井七段は「途中は少し苦しい場面もあった」と語り、出口三段も「序盤はまずまずなのかなと思った」と語っています(新人王戦中継ブログより)。

それでも藤井七段は辛抱強く丁寧に対応し、決め手を与えません。

先手の銀を3四に呼び込んで、飛車の素抜きを2回見せてからの△6五歩は、凄味を感じる手。

角を換えたり桂馬を跳ねたり、一気に攻める手が見える中、ジッと手を渡す。

その後、この歩がすっと6六(先手玉のコビン)まで伸び、これがいかにも味の良い突き出し!

数手後には後手が香得する展開になり、後手の主張が通った形になりました。

緩急自在の終盤力

藤井七段がやや指しやすくなるも、その後に藤井七段に緩手が出て差が詰まります。

先手が▲4四歩と突いてきたのは油断のならない手で、△同歩ではまずい(▲4二歩が痛い)ので、強く△7七歩成と踏み込み、4三歩成にはさらに強く同玉!

そこで先手が手を戻したので、一転△4四歩と、玉頭を玉自ら守ります!

しかしこれは、藤井七段が仕掛けた「先手に▲4五歩を打たせる」ための罠でした。

ここからいつものギアチェンジが発動し、圧巻の終盤力は本局も健在。

△5二玉と引き、▲4四歩と取り込ませてから、返す刀で△4六香!

もちろん先手に▲4三歩成から▲4七歩と受けられるのですが、それは百も承知。

後手玉が手順に4三から5二へ避難できているので、思う存分先手玉に襲い掛かることができます。

△6五桂と味良く跳ね、角交換をしてから△3六桂と打ち、先手玉があっという間に寄り筋に入りました。

以下、少し手数は続くのですが、先手の形づくりのような手順であり、最後は先手玉に必至をかけたところで出口三段が投了しました。

藤井七段の2連勝か?出口三段がタイに持ち込むか?

第2局は1週間後、10月17日(水)に行われます。

本局は藤井七段が後手番だったので、第2局は藤井七段が先手番を持ちます。

藤井七段が2連勝で新人王の座に輝くのか、それとも出口三段が勝って第3局に望みをつなぐのか?

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