ネット中継将棋観戦記

王将戦挑決リーグ、渡辺明棋王と糸谷哲郎八段のプレーオフになる

2018/11/28

久保利明王将への挑戦権を争う、第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦。

その最終戦が行われた結果、4勝2敗の糸谷哲郎八段と渡辺明棋王によるプレーオフになりました。

広瀬章人八段も同星ですが、なぜプレーオフに参加できないかというと、王将戦には以下のような規定があるためです。

リーグ戦で同率首位の棋士が複数出た場合は、原則として順位上位2名の棋士によるプレーオフになります。

(引用:王将戦棋戦概要より)

もし佐藤天彦名人(広瀬八段と同じ5位)が糸谷八段に勝っていた場合は、広瀬八段と佐藤名人による「プレーオフのプレーオフ」が行われていました。

稀に見る大混戦だった今期の王将挑決リーグ

王将戦挑戦者は、例年なら6戦全勝か5勝1敗の成績をとるのが相場ですが、今期は最終戦の前に全員が2敗以上していました。

しかも、すでにリーグ陥落が決まっていた郷田真隆九段と中村太地七段以外の、5名全員にプレーオフ進出の可能性が残っていたという大混戦でした。

惜しくもプレーオフ進出を逃した豊島将之(3勝3敗で残留)、佐藤天彦名人(3勝3敗で陥落)、広瀬章人八段(4勝2敗で残留)。

この2018年度、充実著しい3名が王将戦でも挑戦権を争うのかなと思っていましたが、見事に全員揃って逃すとは意外でした。

かつて竜王戦で盤を挟んだ2人のプレーオフ

王将戦挑戦権を懸け、12月3日(月)にプレーオフを戦う渡辺明棋王と糸谷哲郎八段。

この2人で思い出すのは、2015年の第28期竜王戦七番勝負

(画像:オレたち将棋ん族 エピソード3 P.153より)

糸谷哲郎竜王に渡辺明棋王(←当時もこの肩書)が挑戦し、4勝1敗で奪取して3期ぶりに竜王に復位しました。

渡辺棋王はこのとき以来、3年ぶりのタイトル挑戦を目指し、糸谷八段も2016年の王座戦以来2年ぶりの挑戦を目指します。

関連記事:糸谷哲郎八段を一蹴! 羽生善治王座が3連勝で王座防衛!

渡辺棋王が勝った場合、2009年度の棋王戦以来、9年ぶりに久保利明王将とのタイトル戦が実現。

糸谷八段が勝った場合は、今年夏の王位戦以来の、関西所属棋士同士のタイトル戦ということになります。

-ネット中継将棋観戦記