平成最後の竜王戦もいよいよクライマックス! フルセットの勝負になった歴史的シリーズ
2018/12/22
第31期竜王戦七番勝負は、平成最後のシリーズに相応しい大激戦!
第6局を広瀬章人八段が制して、3勝3敗となり、フルセットにもつれこみました。
羽生善治竜王の「タイトル100期 or 約27年ぶりの無冠」が懸かるシリーズだけあって、最後の最後まで楽しませてくれています。
追記:第31期竜王戦七番勝負、ついに決着!広瀬章人八段が第7局を制して新竜王へ
歴史的シリーズはフルセットの大激戦!
羽生竜王の2連勝から広瀬八段の2連勝で、2勝2敗で迎えた第5局。
【第31期竜王戦第1~3局】ここまで全局角換わり! 攻める羽生善治竜王、受ける広瀬章人八段
【竜王戦第4局】広瀬章人八段、逆転勝ちで2勝2敗のタイに持ち込む!
1~4局は全て角換わりでしたが、本局では、シリーズで初めて矢倉戦になりました。
羽生竜王が▲2七角の自陣角からペースを掴み、広瀬八段の追い込みも凄まじいものでしたが、最後は羽生竜王が▲7一金打!の妙手で振り切りました。
昼食休憩前に終局した第6局
羽生竜王が防衛に王手をかけて、永世七冠達成の地「指宿」で行われた第6局(戦型は横歩取り)。
このシリーズ、守勢に回ることの多かった広瀬八段が、本局ではガンガン攻めまくりました。
特に2日目からの攻めが冴え渡り、なんと昼食休憩に入る前に羽生竜王を投了に追い込みました(参考:竜王戦中継ブログより)。
2011年の王位戦と全く同じ星の並び
(画像:オレたち将棋ん族 エピソード2
より)
羽生善治竜王と広瀬八段が初めてタイトル戦で激突したのは、今から約7年前、第52期王位戦七番勝負のことでした。
これまでの6戦の星の並び(在位者から見て○○●●○●)は、その2011年の王位戦のときと全く同じです(参考:日本将棋連盟より)。
このシリーズを制した羽生王位は、通算タイトルを80期に伸ばし、大山康晴十五世名人の記録に並んだのでした。
運命の第7局
羽生善治竜王が3度目の正直で、タイトル通算100期を達成するのか。
それとも広瀬章人八段が8年ぶりにタイトルホルダーに返り咲き、羽生竜王を約27年ぶりの無冠へと追い込むのか。
運命の第7局は、明s...いや、すでに日付が変わっているので、本日20日から21日にかけて行われます。
第6局の前夜祭で、佐々木勇気七段がとおっしゃていました(竜王戦中継ブログより)。
最終局では改めて振り駒によって先後が決まるので、どちらが先手番を引くのでしょうか。