藤井聡太七段が2018年最後の対局を白星で飾る!
渡辺明棋王に広瀬章人竜王が挑戦する第44期棋王戦五番勝負。
...は、まだ始まってもいません(来年2月から開幕)が、来期の挑戦者を決めるための戦いはすでに始まっています。
藤井聡太七段の第45期棋王戦予選の初陣は、村田顕弘六段に勝利!
- 藤井聡太七段が村田顕弘六段を破り勝ち進む(日本将棋連盟)
この対局が藤井七段にとって、2018年最後の対局でもありました。
昨年(2017年最後の対局)に続いて、1年の締めくくりを白星で飾っています。
藤井将棋に「無難」の概念は無し
村田六段の陽動振り飛車に、藤井七段が上手く対応して迎えた終盤戦。
下図は、藤井七段が先手陣を突破して飛車を成り込み、先手が持ち駒の金を投入して頑強に受けた局面。
安全勝ちを目指しても勝てそうな形勢ですが、藤井将棋に「無難」の概念は無し。
藤井七段はここから、△7六竜▲5六角△5五歩▲6七金寄△5七桂!鋭く切り込みました。
アタリを弱めるべく金をよろけながら竜に当てた先手ですが、藤井七段は「それは断固許さじ!」と桂馬をブチ込む。
無理矢理アタリを再度強めて粘りを許さず、以下幾許もなく先手を投了に追い込みました。
第43期及び第44期に続き、3年連続の本戦トーナメント進出に向けて、幸先のよいスタートを決めています!
2018年も数々の記録を塗り替えてきた1年
村)動画もあります。18年度の成績は今のところ32勝6敗、勝率8割4分2厘です。
将棋の藤井七段、2018年を白星で締める 勝率8割超:朝日新聞デジタル https://t.co/1Qrd85n8VO— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 28, 2018
本局の勝利により、藤井七段の2018年度成績は、38戦32勝6敗(勝率:0.8421)となりました。
思い返せば藤井七段は、2018年が始まったとき、その肩書はまだ「四段」でした。
それが2月1日に五段(順位戦C2→C1昇級)になり、その16日後に六段(史上最年少棋戦優勝)になり、年度が変わって5月に七段になりました。
10月には平成最後の新人王戦で優勝、12月には史上最年少&最速&最高勝率で通算100勝を達成するなど、今年も記録づくめの1年でした。
2019年、年明けからの見どころ
【年末年始企画】関西本部所属棋士の「今年を振り返って」または「2019年の目標」8人目は藤井聡太七段です。 pic.twitter.com/gsDpk0UBaZ
— 関西将棋会館【公式】 (@shogi_osaka) December 24, 2018
2018年度も、残すところ3ヶ月ほどとなりました。
タイトル挑戦については、2019年度以降のお楽しみですが、藤井七段の見どころはそれ以外にもまだまだあります、
年明けからの見どころは、順位戦でC1からB2へ昇級できるか、朝日杯2連覇なるか、約50年ぶりに年度最高勝率記録を更新できるか、といったところでしょうか。