広瀬章人

『将棋史に残る激闘を制した男』 広瀬章人竜王が強すぎて強すぎる!

羽生善治竜王の『100期 or 無冠』が懸かっていた、平成最後の竜王戦

その歴史的シリーズ制し、8年ぶりにタイトル保持者として返り咲いた広瀬章人竜王。

これだけの大勝負を制しただけでも素晴らしいの一言ですが、その勝ち方もまた見事なものでした。

)2017年版→『序盤・中盤・終盤 隙のない男』 豊島将之八段が強すぎて強すぎる!

逆転あり、圧勝ありの竜王奪取

出だしいきなり2連敗しながら、第3・4局といずれも苦しい将棋を終盤でひっくり返してタイに追い付きました。

第5局を落としてカド番になりながらも、第6・7局を勝ってフルセットの末に奪取。

関連カテゴリ:第31期竜王戦七番勝負

類稀な終盤力を誇る羽生竜王から、2局続けて逆転勝ちするのは尋常ではなく、また第6・7局では逆転を許さない圧倒的な指し回しでした。

羽生竜王を約27年ぶりに無冠に追いやり、自身は平成最後の竜王在位者として、序列1位まで昇り詰めました(→日本将棋連盟 棋士データベース)。

竜王獲得だけでは留まらぬ勢い


今年の広瀬竜王の勝ちっぷりは、竜王奪取だけで終わるとは思えません。

将棋史に残る激闘を制しただけあって、他の棋戦でも勝ちまくっています。

先月、『広瀬章人八段の五冠王チャンス!』という記事を書きました。

あれから約1ヶ月が経ち、竜王獲得は前述の通りで、王将戦と叡王戦はすでに敗退しています。

王将戦では順位の差が響いてプレーオフ進出を逃し、叡王戦では渡辺明棋王に敗れました。

棋王挑戦&A級快走

しかし、棋王戦では(竜王になる直前に)挑戦権を獲得しており、来年2月から渡辺明棋王との五番勝負を戦います。

そしてA級順位戦でも、6回戦を終えて5勝1敗と好調。

同星の羽生善治九段と共に、全勝の豊島将之二冠を追走しています。

A級6回戦(12/25)が広瀬竜王にとって、竜王戴冠後の初めての対局だったのですが、糸谷哲郎八段の一手損角換わりを粉砕しての完勝でした。

今期のA級は、名人挑戦権がこの3名にほぼ絞られており、年明けからの残り3局でそれぞれ直接対決が組まれています。

常勝の棋士の宿命

広瀬竜王の2018年度成績は、47戦36勝11敗(勝率:0.7659)です(2018年12月末時点)。

常勝の棋士の宿命として、勝てば勝つほど対局が増え、過密日程となります。

広瀬竜王もその例に漏れず、10月から12月の間になんと25局も指したそうです(出典:広瀬章人の一喜一憂ブログより)。

この年末も、21日に竜王を奪取してから、25日にA級6回戦があり、さらに28日に王位戦予選がありました。

しかもその対局で、佐々木勇気七段に完勝し、王位リーグ入りまであと1勝としています。

棋王&名人に次いで王位も射程に入れ、再び四冠も視野に入ろうとしているとは、恐るべし広瀬竜王。

-広瀬章人