藤井聡太七段が久しぶりに、世間の注目を集めた勝負で負けた
2019/02/16
杉本昌隆七段と藤井聡太七段による、師弟の同時昇級なるか!?が注目された第77期C級1組9回戦(2019/2/5)。
この対局で師弟がともに勝てば、その時点で両者の昇級が決まり、日本中から祝福の声が集まる...はずでした。
ところが蓋を開けてみれば、まさかの師弟ともに負け。
- 第77期C級1組順位戦対戦表(日本将棋連盟)
その結果、8勝1敗で4人が並び、特に藤井七段は初参加ゆえに順位が悪く、他力の状況で最終局を迎えることになりました。
藤井聡太七段が久しぶりに、世間の注目を集めた勝負で負けた
昇級の可能性が潰えたわけではないとはいえ、この黒星は藤井七段にとって、色々な意味で痛い負けでした。
が、それはもう方々で語られていることなのでそれはそれとして、考えてみれば、藤井七段が世間の注目を集めた勝負で負けたのは、かなり久しぶりのことでした。
藤井フィーバー以降も、その最盛期には及ばないものの、藤井七段の対局が世間に注目されたことは度々ありました。
- 第11回朝日杯優勝(2018/2)
- 杉本昌隆七段への恩返し(2018/3)
- 史上最年少での七段昇段(2018/5)
- 里見香奈女流四冠との公式戦初対局(2018/8)
- 平成最後の新人王戦で優勝(2018/10)
ざっと思いつくだけでもこんな感じ。
藤井七段が大きく注目された将棋で負けたのは、佐々木勇気五段(現七段)に30連勝を阻止された(2017/7)とき以来ということになるでしょうか。
実に約1年半もの間、藤井七段は勝つことで世間の期待に応え続けてきたというわけです。